イベント概要
8月2日(金)にH.U.グループ様の方々に向けたオンライン講義&ワークショップが開催されました。
今回は、Avintonジャパン代表の中瀬がIT・AI課目の講師を担当し、Avintonから計3名が参加しました。
「IT・AI、DXの基礎を理解してもらい自立したリーダーの育成」をテーマに、IT・AI・DXについての講座、生成AIを駆使したグループワークを行い、参加者に対して生成AIの活用方法とその実践的な応用について学んでいただきました。
H.U.グループホールディングス株式会社について
H.U.グループホールディングス株式会社(HU Group Holdings Inc.)は、医療機器、診断薬、バイオマーカー、遺伝子検査などのライフサイエンス事業を展開する日本の企業です。1975年に設立され、グループ内には、臨床検査、ヘルスケアサービス、リサーチ&デベロップメントなど多岐にわたる子会社が存在し、医療の質向上と新しい診断技術の開発に力を注いでいます。
H.U. Holidings ビジネスカレッジについて
H.U.グループが、従業員の学ぶ意欲を尊重した、公募型のプログラムとして2022年1月からスタートした「H.U.ビジネスカレッジ」では、毎年異なったメンバーが1年をかけて論理的思考、マーケティング、財務会計、経営戦略、企業法務などの科目の基礎を学んでいます。
H.U.ビジネスカレッジスクールマスター加藤 忠 さんについて
大学卒業後、 大手金融系企業の不動産事業部にて新規事業開発実施。
世界最大の企業情報プロバイダーの日本法人を経て、Fintechベンチャー(2021年東証1部上場)立上げに参画。その後、大前研一氏が創設した「アタッカーズ・ビジネススクール」の統括責任者に就任。講座設計やカリキュラム開発、講座運営、受講生サポート等を通じて、アントレプレナー育成を行う。400以上の単発セミナーや、350以上の連続講座をプロデュース。7,500人以上にわたる起業や新規事業、キャリアアップの相談を受け、810社が起業(内14社上場)。国内最大の実績を持つ起業家育成スクールに成長させる。
その傍ら、2018年10月アルゴリア株式会社を立ち上げる。企業内大学の企画・運営やアントレプレナー・リーダー人材育成、複数の事業開発や地域とのプロジェクトに関わる。
YouTubeチャンネル「リーダーズ・アンビションNEXT」 主催。
著書:「企業における『成功する新事業開発』マニュアル」共著( 日本能率協会総合研究所)
講座概要
今回の講座は、IT・AI概要と今普及が拡大する生成AIのワークショップの2部構成ですすめました。
1.IT講義
IT基礎と業界動向
ITの基本知識と現在の業界動向を解説しました。IT人材の需要増加や人材不足の影響、6GやAIなどのテクノロジー進化がもたらす変化について具体例を交えながら、今後のトレンドをわかりやすく紹介しました。
AIが得意なこと・できること
AIの技術や得意なタスクについて説明しました。各タスクの具体的なソリューション事例を紹介し、参加者にAIの能力を理解してもらう内容でした。
システム開発工程について
システム開発の基本プロセスと、よくある失敗原因を紹介し、それを防ぐための「要件定義の明確化」の重要性を説明しました。不確定な未来で成功するには、初期段階で要件をしっかり定義し、関係者全員が共通認識を持つことが不可欠です。
デジタルディスラプター
デジタルディスラプターとは(追記)の特徴と影響を、アップルのiPhone事例を用いて解説しました。iPhoneなどのスマホが携帯電話市場のルールを一変させたように、デジタルディスラプターは業界全体を劇的に変える力を持っています。
DXの思考法
DXを進めるための思考法「具体的から抽象的へ」の解説を行いました。従来の考え方との違いを説明し、物事の捉え方や内製力の重要性についても触れました。内製力とは、企業が自らの力でデジタル化を進める能力であり、デジタル人材の育成が鍵となります。
グループワーク
イベント前に配布された2つの事前課題について、グループで意見を交換しました。課題内容は「医療・臨床のテクノロジーによる変化とそれが自社に与える影響」、「新たなビジネス創造のための現状課題とその解決策」でした。参加者は自社の現状を評価し、課題点を明確にしました。
2. 生成AI講義
生成AIの基本概念、業界動向、経営者・リーダーの生成AI活用事例のご紹介をしたのちに、グループに分かれて実践的に様々な生成AIをさわり、問題解決に取り組みました。
グループで課題設定
各グループは「生成AIの活用による課題解決案」を設定しました。ChatGPTを活用して問題点を議論し、最も優先すべき課題を選び出し、解決策を模索しました。
生成AIを活用して解決案を作成
各グループはChatGPTを使用して、課題解決のアイデアを探求しました。問題の概要を把握するための話し合いや、適切なプロンプトの工夫に時間をかけ、効果的な解決策を見つけることに取り組みました。
グループで設定した課題と解決方法の共有
各グループのリーダーは、自分たちの課題設定と解決方法、AIに入力したプロンプト、得られた解決案を他の参加者に発表し共有しあいました。
まとめ
イベントでは、参加者から以下のような質問が寄せられました。
・今後、データサイエンティストに求められる能力について
・システム開発において、AIの活用によってコストが大幅に減る可能性があるのではないか。
・生成AIの活用において、セキュリティ面での安全性の確保についてどのように考えているか。
他にも生成AIを利用する際のプロンプトの使い方、IT業界におけるDXの認識、など、運用に関する多岐にわたる内容が議論され、参加者の高い関心が伺えました。
特に印象的だったのは、グループワークでの参加者のやる気と問題への意識です。皆さんが終始積極的に発言し、現状の問題点を理解し、問題解決に取り組む姿には非常に感服しました。
今後も、お客様と共に成長し、社会の発展に貢献してまいります。
今回のワークショップが皆様の今後の活動に役立つことを心から願っています。
当社では引き続き、パートナー企業様と連携しながら、DXと生成AIの可能性を探求していきたいと考えています。
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