こんにちは、AvintonのエンジニアWです。今回はエンジニアのスキルとは少し違った技術についてお話ししたいと思います。
社会人歴が8年ほどになり、自分の仕事とは関係ない業種との方とも交流をしてきました。
多くの方と話すことで、たまに「この人話しやすいな。」と感じることがあります。
皆さんも「この人と話すと話が尽きないな。」と感じることがありませんか?
私は、そういう人はある技術を持っていると考えています。その人と取るコミュニケーションは誤認識や嫌な気持ちになることが少なく、とても快適なコミュニケーションになります。
私はその技術を”きく技術”と勝手に名付けています。
どんな仕事をしようとも、必ず人間とは触れ合いながら仕事をするわけですし、自分の家族や周りの人とも話しながら生きていきます。
皆さんのコミュニケーションが円滑で快適になるようお話しさせたいただきたいと思います。
“きく”技術?
私が考える”きく技術”というは、3つの意味に分かれるため、あえてひらがなで書きます。
1.「相手の話を聴く」
2.「相手に聴く(たずねる)」
3.「気が利く」
それぞれの技術について順にお話していきたいと思います。
1.相手の話を“聴く”
これは基本中の基本ですからあまり多くを語る必要がないですが、相手が何を言おうとしているのか聴くことです。
相手も忙しい中で発言していますので、なるべく少ない言葉数で主旨を把握するのがベターです。
逆に自分が忙しかったり、相手の言いたいことがすぐわかってしまったりする場合、相手の話を遮ってこちらから発言する人もいるかと思います。
例えば、「あーあーあの話ね。」「あっ、それ知ってる。」「○○の話か。」「それってこういうことでしょ?」などの言葉で相手の話が終わってないのに遮ることは、基本的には避けるべきだと考えています。
基本的に、と言ったのは、相手によっては全て話すのが面倒くさいと感じる人もいると思いますので、そういう雰囲気を感じ取ったら「それって○○の件?」などのように聞き返すことは、先方にとってはありがたい発言になります。
聴く態度というのも実は重要で、相槌がふわっとしてると「あっ、聞いてない。」と思われますので、あからさまに別のことを考えたりすると相手を怒らせることになってしまいます。
2.相手に“聴く”(たずねる)
私はこの技術が、コミュニケーションの質を左右すると考えています。
3つのポイントに分けてお話しいたします。
ポイント1 質問をする
相手の話を聞いた後自分からなんて反応するか、その反応次第で相手の話をどれだけ理解し、どれほど興味を持っているのかを相手に悟られます。
例えば月曜日の朝同僚と会って、下記のように言われる場面をイメージしてください。
相手「昨日、ディズニーランドに行ったんだ。」
ここであなたならなんて反応しますか?
「そうなんだね。」というのはあまり良い受け答えとは言えないと思います。
なぜなら、人間誰しも自分の経験を話したいという欲求を持っていますから、1回目の応答で話が終わっちゃうのは相手にとって気持ちの良いものではありません。
この場面では、厳選した一つか二つくらいの質問をすることが良いと考えます。
「自分も来週行くよ。」のように自分の話に持って行くこともできますが、ここでは相手の経験について質問してあげることが会話が弾む受け答えになりやすいです。
例えば、「そうなんだね、新しいアトラクション○○だっけ?まだ乗ったことないんだけど、乗れた?」
というように、相手が経験してそうなことに関する質問だと相手は自分の話を続けやすくなると思います。
相手の話に質問することを心がけ、自分のことは聞かれたら答えるくらいの方が会話は弾みやすいです。
ポイント2 気持ちの平穏を保ち、言葉を選んで聴く
言葉を選ぶというのは大変ですがとても大切なことです。
特に憤りを感じた時というのは言葉を選ぶ余裕がありません。
その心境でも言葉を選ぶことができると相手からのイメージが良くなると思います。
例えば、A君が一週間前にある失敗をしたため、あなたが注意しました。
その1週間後、A君はもう一度同じ失敗をしました。
同じ状況を経験した方もいるのではないでしょうか。あなたならどんな対応を取りますか?
「先週も注意したじゃないか!」
「どうして同じ失敗をするんだ!」
「なんでこんなこともできないんだ。」
「B君ならこういう失敗はしないよ。」
などなど、色々言いたいことが頭の中に湧いてきます。
例えば、「先週も同じ失敗があったと思うけど、どうしてまた起きてしまったんだい?」のように、相手が続きを話しやすい雰囲気になるような言葉を使うのが良いと考えます。
心の平穏を保つことに注力するだけでも、言葉遣い、言い方はトゲトゲしくならないと思います。
ポイント3 たずねる
何か聞きたいことがある時やお願いしたい時などには、「たずねる」ことで会話がマイルドになります。
自分が感じたこと、自分の意見を伝えようとすることは必要ですが、なるべく「たずねる」ように聴くと柔らかな印象になります。
明らかに相手が誤っていたり、自分の考えが正しい場合でも言い方には注意が必要です。
自分が正しい場合、つい強調してはっきり断言したい気持ちになりますが、空気がピリッとし周囲の人も緊張してしまう雰囲気になります。
周囲の人も自分の話し方を聞いていますから、話しかけやすい印象を損なわないよう常に謙虚なスタンスで会話することが良いと思います。
特に職場での話し方は、その人が持つ”話しかけやさ”に直結し、それが職場の雰囲気を左右しますので一人一人が意識することで良い雰囲気に繋がります。
3.気が“利く”
これはもろ刃の剣となりますので、そこまで意識する必要はありませんが、タイミングよく発揮することで相手とのコミュニケーションが劇的に良くなり、関係性も縮まります。
1つ目の”きく技術”の説明でお話した内容にありますが、相手の主旨がわかり、かつ相手がせっかちな方である時「それって○○ってことですよね?」といった要約に近い発言があると、相手は喜んでくれると思います。
相手の呼吸、ペースに合わせて会話のラリーができると相手は親近感を持ってくれやすいと思いますので、難しいテクニックですが慣れてきたら取り入れてみてください。
ただし、「それって○○ってことですよね?」と発言した意図が相手の意図と違う場合、相手の反感を買ってしまう恐れがあるので注意してください。多用すれば良いと言うことでもありませんので、1つの話題で一度くらいの頻度がちょうど良いかもしれません。「気が利く」と「お節介」は紙一重ですのでくれぐれもご注意ください。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回のお話は、IT業界とは関係ないように見えますが、実は非常に関係があります。
この業界に入ってまだ1年ですが、仕事でのやりとりをメールやチャットでしている方が非常に多いと感じています。
文字だけのコミュニケーションは誤認識や誤解を生みやすいです。
自分ではしっかりと言葉を書いたつもりなのに、なぜか主旨が伝わらないということもあります。
大切な説明をするような時、間違いを指摘する時、会話がうまく進まない時、お願いをする時、意図を確認したい時、私は直接会って話をします。(離れていれば電話)
人と会うことや話すことが面倒に感じる人もいるかもしれませんが、顔を合わすということは想像以上に人と人とのコミュニケーションを和ませてくれます。
メールやチャットが多くなってきた中でも、できるだけ顔を合わせていくことを忘れないでください。
最後に言葉に関する名言をご紹介したいと思います。
言葉は選んで使いなさい。
言葉の選択一つで、
人生は明るくも暗くもなるのです。
– ジョセフ・マーフィー – アイルランド出身の宗教者、著述家
最後までお読みいただきありがとうございました。
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