新卒内定者と新卒で自社サービスの研究開発チーム配属となり活躍するメンバーとで座談会を開催しました。学生時代の研究や学んだ内容がビジネスの現場ではどのように活かされるのか、また実務の中ではどのような視点が必要なのかをわかりやすく教えてくれました。同じような悩みを持つ就活生にも知っていただきたく、特別にその様子をレポートいたします。
座談会参加エンジニアの紹介
AIエンジニア Nさん
理工学部 電気電子情報工学科出身。
在学中は映像符号化の効率改善について研究。
現在は、社内研究開発チームにおいてAIカメラを用いた検証、Kubeflow上での機械学習自動化パイプラインの作成、
音声認識を用いた検証、自動化パイプラインを用いた物体検出モデルの作成など幅広い業務を担当。
AIエンジニア Kさん
情報学群 知識情報・図書館学類 卒業。
在学中はデータリテラシーに依存しない方法としての、
オープンデータを対象にしたデータ分析支援可視化ツールを研究。
Avintonジャパン入社後は、自社AIサービスの研究開発チームにおいて、
機械学習自動化パイプラインの実装、
AIモデルの設計や学習、ウェブアプリ形式でのデプロイなど幅広い業務を担当。
内定者:AIに初めて携わったのはいつですか?
Nさん:AIを勉強し始めたのはAvintonアカデミーからで、そこから派生してネットのオンラインのコースを受けたり、無料で有名教授の授業も受けられました。
内定者:入社してからどのような流れで現在の配属になりましたか?
Kさん:入社前から入社後まで行っていたOpenCVを使った画像検出を評価していただき、現在のプロジェクトにお誘いいただくことができました。
内定者:英語が話せるので、今後も英語力を伸ばしていきたいと考えています。業務で英語はどれくらい使いますか?
Nさん:社内のエンジニアリングリーダーが外国籍のエンジニアなので、報告や会話も英語で行うことが多いので、勉強できる環境にあると思います。
入社前はTOIECが500点台でしたが、就職してから1年後、特に勉強せずTOIECを受けましたが、800点を取ることができました。
内定者:大学では、あまりコーディングをしてこなかったので不安があります。入社してからコーディングで苦労したことはありますか?
Kさん:社内共有でアカデミーのOpenCVを一から使用しています。レポジトリがあるので、そこまでコードで苦労したことはありませんね。 そんなに心配されなくても大丈夫だと思います。
Nさん:コーディングをしていただく際は、特定のコードを書く指示ではなく、「●●を作成してください」という指示になります。
作成してもらった上で、メンバーがコードを見て注意点があれば、「こう書いたほうがいいんじゃない?」とアドバイスをもらえるような仕組みになっています。
目指していることを実現できるコードをまずは一人で書いていただき、コメントや読みやすいコードはその後チームでアドバイスし合うような環境ですので、コーディングについては安心してください。
こういった方法にしているのは、自分で考えていく力が身につくようにしているためです。
私の場合は、すぐに上司に見ていただくのではなく、同期に見せたり、競技プログラミングやコードの本を見ながら勉強して進めていきました。
一人だけ抜き出てコードが書けるのではなく、 チーム全体で成長していきたいと思っています。
一緒に働いている人たちが読みやすいコードを書くために、チーム内で相談は欠かせません。
内定者:社内の教育環境はどうですか?
Kさん:弊社トップエンジニアがAvintonアカデミーという研修プログラムをご自身で進めていく形を取っています。
この研修で弊社が携わってきた機械学習システム開発、ビッグデータ分析、企業のWebサイトやECサイトの構築、基幹システム開発、インフラ構築など様々な分野の基礎知識が身に付けられます。
社内の開発チームの所属となる場合には、常駐のメンバーよりも勉強期間が長く、入社後2~3カ月程度時間が取れます。
内定者:社内の雰囲気はどうですか?
Nさん:社員は、技術が好き、勉強が好き、興味深くてつい調べたくなる等仕事に熱意を持っている方が多いですね。
業務中は結構黙々と仕事をしています(笑)
社内については、残業ほぼゼロで業務を行っています。
プライベートでは、旅行が好きだったり、ジム通いをされている方が多いですね。
内定者:AIエンジニアとしてのキャリアビジョンを教えてください。
Nさん:私自身は画像系のプロフェッショナルになりたいと考えています。他のプロジェクトで使用しているモデルを使用することとなっても結構単純ではないことが多いです。データを取る母集団が違い、モデルを変更しなければならないこともあります。画像系の技術が好きな方には、そういった難しい部分も面白いととらえていただけるのではないかと思います。
内定者:最後の質問です。業務でつらかったこと、大変だったこと、覚悟したほうがいいことはありますか?
Nさん:付きっきりで経験が長い方に教えていただく機会は少ないかもしれませんが、自ら調べながら成長して、仕事を任せてもらえる環境があります。
また、世界各国で活躍してきた外国人リードエンジニアたちがビジネスに繋がるような考え方をされるので、ビジネスの視点から考えていく脳が鍛えられます。
Kさん:今は英語が伸び悩んでいてつらいです。(笑)他だと、Kubeflowを使用した業務が大変でした。Kubeflowについてチームの中でも理解しきれていない部分がありました。
公式が出しているガイドブックに記載されていないこともあり、ドキュメントを見ながら作業をしていく力が身につきました。
自分で調べて解決していくことができるようになりましたし、構造も思いつくようになりました。
ノンストップ60分話し通した座談会、時間はあっという間に過ぎていきました。
ほとんどの企業の新卒選考ではオンラインが主流となり、PCやスマホの画面ごしの限られた情報の中で、企業選びをすることは簡単なことではありません。現職のエンジニア、新卒でAIエンジニアのキャリアをスタートした社員とじっくり、とことん話すことができたと思います。このレポートを通して学生の皆さんの就活、自己分析などに少しでも役に立てば嬉しいです。
Avintonジャパンでは、様々なバッググラウンドを持つ新卒メンバーが活躍しており、「AIに淘汰されない次世代エンジニア」を目指す高い志をもった学生を通年採用で歓迎しております。
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