近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)が注目を集める中、日本の大学教育においても、ITスキルを身につけることの重要性が高まっています。Avinton Academy on Campusでは、学生のDXリテラシー向上を目指し、全国の大学・専門学校を訪問して講義を行っています
今回は神奈川大学 工学部経営工学部の講義「事例研究」にて、DX推進の重要性や事例紹介などについて、講演を行う機会をいただきました。
▼今回講義させていただいた神奈川大学 工学部 経営工学科についてはこちらから▼
神奈川大学 https://www.kanagawa-u.ac.jp/
神奈川大学 工学部経営工学科 https://www.ie.kanagawa-u.ac.jp/index.php
髙野倉 雅人 教授 https://www.kanagawa-u.ac.jp/professor/details/details_101617.html
自己紹介&会社紹介
いきなりDXについて話す前に、学生の皆さんに外部から参りました私たちについて知っていただくため、自己紹介と会社紹介を行いました。
まずは、社長の中瀬が経営者を目指すようになった経緯について、自己紹介と経歴を交えながらお話ししました。
大学生時代に感じた将来への不安や、フィリピンでのボランティア活動で得た気づき、学生時代に経験して良かったこと、経営者を目指すきっかけなど、すべて計画通りだったわけではなく、様々な経験を得て「今」があるというお話をしました。
また、Avintonジャパンの紹介だけでなく、このAI時代において需要が高まっている「イノベーション」や、「イノベーターシップ力」を学生時代からどう磨いていくかについて、IT業界に限らず必要とされる「イノベーターシップ」の重要性やその磨き方についてお話ししました。
イノベーションとは、新しいプロダクトをつくることだけではありません。
イノベーションに該当する活動は広範囲にわたり、日々の小さな工夫から社会に新しい価値を生み出すことができます。
学生の皆さんが今から「イノベーターシップ力」を磨きたいと思った時、必ずしも大きなことをしようとする必要はありません。
自分の好きなことに熱中して取り組む、様々なことに主体的に取り組むなど、何かに取り組むときの意識や視点を変えてみることが「イノベーターシップ力」を磨くことにもつながります。
続いて、IT未経験からどのようにエンジニアとして成長したかについて、Avintonの現役エンジニアのMさんが実体験をもとにお話ししました。
MさんはAvintonジャパンに内定が決まった後、Avintonジャパンの独自の学習制度であるAvintonアカデミーに取り組みました。
Avintonアカデミーの取り組み方は自分で答えを導き、自分で考える力をつけることができるようにカリキュラムが作られています。
学生の時はピンとこなかったけれど、
「言われたことをやるだけでは意味がない」「この仕事は何のためにしているのかを考えてやる」
というような、考える力がついたという、アカデミーを取り組む中での気づきについてお話ししました。
DX推進を妨げる日本の文化的特徴とその影響
続いて、エンジニアのなり方だけでなく、ITエンジニアの将来性や魅力、DXの重要性について、
学生の皆さんがDX推進のキーパーソンとなってこの波に乗り、自分の未来を切り拓く可能性についてもお話ししました。
DXとは、デジタル技術を活用して業務やビジネスモデルに変革をもたらすことをいい、DX推進によって、企業は業務効率の改善や経費削減などが期待できます。
しかし、日本においてはDX推進が遅れているのが現状です。日本特有のDX推進の障壁として、年功序列や外部委託、興味・知識・人材の不足などが挙げられます。
しかし、日本のDX推進の苦しい現状はITエンジニアにとってのチャンスでもあります。現状が苦しいから何もしないで傍観するのではなく、苦しい現状だからこそ、何か行動を起こして努力すれば活躍できるフィールドは広がっていきます。
今はIT知識が全くなくても、これから何かしらのITスキルを磨き、ITエンジニアを目指すことをその選択肢の一つに入れてほしいというお話しをしました。
Avintonのソリューション事例紹介
続いて、業界全体が抱えるAIやテクノロジーの導入の課題に私たちがどのように取り組んでいるのかについて、実際のコンサルティング支援やAvinton Data Platform事例を紹介しながらお話ししました。
コンサルティング支援で私たちがお客様の抱える課題を解決するために大切にしていること、それは「聞くこと」です。
お客様の困りごとや抱えている課題は、必ずしもデジタル化やAI活用で解決できるものばかりではありません。
私たちはお客様の言語化できていない気持ちを聞く姿勢をもって、お客様が「本当に実現したいこと」は何か、お客様との対話の中で明らかにすることを大切にしています。
また、データを活用した技術支援において大切にしている
「戦略と実行の一致をはかる」「人中心で考える」「レベル感を意識する」といった点を丁寧かつ具体的にお話させていただきました。
私たちは戦略(理想)と実行(現実)のギャップを埋めるためにデータを活用します。また、あくまでも意思決定を行うのは人間側であり、データは意思決定のための判断材料の一つとして活用します。
そして、現状の把握で終わらせず、現状の課題を分解し、その差異や原因、対応方法などをレベルに分類し、今はどのレベルの問題に取り組んでいるのかをその都度はっきりさせて課題解決に取り組みます。
他にも、現代のIT活用やDX推進について様々な事例を紹介しながらお話ししました。
様々な情報をお伝えしましたが、学生の皆様は最後まで集中して講義に参加してくださり、講義の後に質問をしに来てくださる学生さんもいらっしゃいました!
採用情報
今回の講義には2年生の多くと3年生の10数名が参加してくださいました。就職活動について考えている学生さんの一つの選考例として、採用担当からAvintonジャパンの選考の流れや求める要件などをお伝えいたしました。
今回の講義が学生の皆様にとってITにより興味をもつキッカケになっていたら嬉しく思います!
最後に
今回の講義では、なぜDXを推進する必要があるのか、具体的にどのようにDX推進に取り組んでいるのか、実際の活用事例を通してお話させていただきました。
今回の講義を通してDXに興味を持ち、ITスキルを磨くことに少しでも魅力を感じていただけたなら幸いです。
学生のITリテラシー向上に何か新たな取り組みを検討されていますか?
Avinton Academy on Campusでは、企業の第一線で活躍するエンジニアが、最新のIT技術について講義を行います。
貴大学の学生の学びを深める一助となれば幸いです。