2025年6月、Avintonジャパンは、麻生情報ビジネス専門学校 福岡校に対して、『AIエンジニアの働き方を理解する』をテーマにした就職講演をオンラインで実施しました。
今回の講演では、AIエンジニアの需要が高まる背景を、市場トレンドと人材不足の観点から説明。また、当社で実際にAIエンジニアとして業務を行う社員によるキャリアトークを実施。
これから就職活動に向けて動き出すタイミングの学生に対して、昨今のAIトレンドを紹介しつつ、自身のキャリアについて考えるきっかけを提供いたしました。
麻生情報ビジネス専門学校 福岡校
https://asojuku.ac.jp/abcc/
講演の概要
対象学科:情報工学科AI&IoT専攻3年、情報システム専攻科AIエンジニア専攻2年
実施形式:オンライン
登壇者:弊社エンジニア2名
プログラム構成:
- レクチャー:
- AIエンジニアとは?:職種の概要と需要が高まっている社会的背景
- キャリアトーク:
- AIエンジニアのリアル:就職活動から現在に至るまでの期待と不安を赤裸々に語る
レクチャー|AIエンジニアとは?:職種の概要と需要が高まっている社会的背景
まずは、AIエンジニアの概要とAIエンジニアの需要が高まっている社会的背景を解説しました。AIエンジニアと聞くとハードルが高そうに感じてしまいますが、いきなりAIのことを完全に理解できる人はいません。大切なことは「継続的な学習」です。求められるスキルは確かに高度ですが、焦らず地道に勉強を継続して少しずつ力を伸ばすことで、活躍する人材になれることを伝えました。
また、2022年以降は、特に生成AIやAIエージェントに注目が集まっていることもレクチャー。就職活動の段階からこういった社会のトレンドに気を配っておくことも、自身のキャリアにとってプラスになります。
一方で、「今はAIがブームになっているが10年後はどうなっているかはわからない。」と登壇者が正直に感じていることを伝えました。そのうえで、「どんな時代になったとしても、新しいスキルや知識を学び続ける姿勢が重要である」ことを改めて強調して伝えました。
特に印象的だったのは、
「AIは今ブームだけど、10年後どうなってるかは正直わからない。でも、“どんな時代になっても学ぶ姿勢だけは通用する”と思ってる」
というエンジニアの言葉。
学生たちが静かにうなずきながら聞いてくれていた姿が印象的でした。
キャリアトーク:AIエンジニアのリアル:就職活動から現在に至るまでの期待と不安を赤裸々に語る
打ち合わせの段階で、麻生情報ビジネス専門学校 福岡校の学生は「専門学校卒の自分たちでも、社会に出てから活躍できるのだろうか…」と不安に感じていると事前に伺っていました。
そこで、今回のキャリアトークでは専門学校を卒業後、AI業務の案件で活躍している弊社エンジニアに登壇を依頼。彼には、AIエンジニアの業務内容に加えて、就職活動時や入社前後、2年目で感じてきた期待と不安についてオープンに語っていただきました。
彼が伝えたのは、「自分も最初はAIに詳しくなかった」「周囲と比べて焦ることもあった」という赤裸々な体験。
でも、「一つずつ学んで、先輩に聞いて、気づいたら“できる”が増えていた」と話す姿に、学生たちが強く共感している様子が画面越しにも伝わってきました。
また、エンジニアは自己学習が必須の職業であるため、学習計画を立てるときのポイントや自己学習方法なども学生に伝えました。
現場で働くエンジニアのリアルな声を届けたことで、学生にとって大きな刺激を与えることができたと確信しています。
登壇エンジニアの声
専門学校のAI科の学生さんに向けて、「AIエンジニアの業務のリアルな部分を伝える」というテーマで登壇させていただきました。
現在の業務内容や一日のスケジュールのほか、「技術力に加えて、社会人としての基礎力も非常に重要」という点を中心にお話ししました。講演中は多くの学生さんが熱心にメモを取りながら、真剣に聞いてくださっていたのがとても印象に残っています。
学生の皆さんにとって、将来の働くイメージを具体的に持てるよう、可能な限り学生目線でわかりやすい話になるよう心掛けたので、その思いが少しでも伝わっていればうれしいです。自分自身にとっても、仕事への向き合い方を振り返る良い機会となりました。
またこうした機会があれば、ぜひお話ししてみたいと感じました。
受講した学生の声




先生の声
麻生情報ビジネス専門学校 福岡校
元田先生
今回の講演を通じて、学生たちが「AIエンジニア」という職業をより具体的にイメージできるようになったと感じています。
学校ではPythonのプログラミングやAI開発のフレームワークなどについて学んでいますが、それが実際にエンジニアになった後にどのように活用されているのかを、学生たちは実感できたように思います。
特に、実際に現場で活躍されているエンジニアの方のリアルな体験談を、学生たちが真剣に耳を傾けていた姿が印象的でした。インターネットや学校の授業では伝えきれない、エンジニアとしての「仕事のやりがい」や「乗り越えてきた不安」といった内容が、年齢が近い現役エンジニアの言葉でしっかりと学生に響いたように感じます。
今回のセミナーように、現場のリアルな声を届けていただける機会は、専門学校の教育において非常に価値のある学びの場になります。セミナーの開催にあたり、ご協力頂いたAvintonジャパン様に心より感謝申し上げます。
最後に
キャリアトーク中、学生がとても熱心に弊社エンジニアの話を聞いている姿が印象的でした。彼らの様子から、ネットでの検索では知ることが難しい、実際に働くエンジニアの感情の部分を学生に届けることができたことに価値を感じています。
また、「学び続ける姿勢がこれからの時代を生き抜く力になる」というメッセージも学生に伝わったように感じられて、嬉しく思います。
Avintonジャパンは日本国内で20校以上と連携(https://avinton.com/blog/tag/産学連携)し、多くの未来を担う人材を育成しています。
今回のような講演を通じて私たちが目指しているのは、学生の背中を押すだけでなく、“共に育つ場”をつくることです。
また、「Avinton Academy on Campus」を通じて、日本全国の教育機関との連携を深め、テクノロジー教育の新たな地平を切り拓いていきます。
📎 関連リンク
- 麻生情報ビジネス専門学校 福岡校:https://asojuku.ac.jp/abcc/
- Avintonの教育連携実績一覧:https://avinton.com/blog/tag/産学連携