「AIエンジニアとして、社会問題の解決に挑む」。
将棋AIとの出会い、ボランティア活動の経験を通して、私はAI技術で社会課題を解決したいと強く思うようになりました。
Avinton入社後も、この志を胸にAIエンジニアとして尽力しています。
この記事では、そんな私のこれまでの歩みと今後の目標についてご紹介します。
1. 自己紹介
私は2022年にAvintonに入社しました。
私のモットーは、「人生1度きり、自分のしたいことをする」です。
幼少期より礼儀や常識に関しては厳しくされましたが、それ以外は自由にさせてもらいました。
そのおかげで現在の自分があると思います。
高校生の頃に将棋に少しはまっていたことがあり、その際に将棋AIの存在を知りました。
将棋AIがプロの棋士に圧勝している姿を見てからAIというものに興味を持ち始めました。どうしてAIがプロの棋士に勝てるのか?AIの中身ってどうなってるのなど考えていくうちに、AIへの関心が強まりました。
高校ではVYS部というボランティア部に所属し、ここでの活動として、奉仕作業、介護施設、市のイベントなどに参加しました。
ボランティア活動をしていく中で田舎の人手不足、貧困などを目の当たりにしました。
人手不足によって海岸や道路にあるゴミは捨てられずそこにあったり、介護施設の介護士の不足、シングルマザーの貧困問題などです。
市も困っている人を助けようとイベントを企画したりしていましたが、すべて限界があることを知りました。その問題を解決できないだろうかと当時高校生ながら考え、将棋AIで存在を知ったAIを使用すれば解決できるのではないかと思いつきました。
それが、私がエンジニアを目指したきっかけです。
2. 学生時代の学習内容や自主開発
学生時代、私はAIの専門学校に通い、AIを中心にWeb、クラウド、IoTなどの技術を学びました。
Webではサイトやアプリの開発、クラウドではAWS、GCP、Azureの基礎を学び、IoTではラズパイを使った開発を行いました。
自主開発では、合計10以上のプロダクトを開発しました。
その中でも、特に思い入れのあるプロダクトを2つご紹介します。
1つ目が、「食品ロス問題を解消するサービスFooss」です。
学生時代に世の中には膨大な量の食べ物が食べられずに捨てられているという事実を知り、この問題を解決したいという思いからアプリの開発を行いました。
具体的にはAI(画像認識)を使用してその食べ物が食べれるかを判定するアプリです。
実際に、様々な状態の食べ物の画像データを学習させAIモデルとWebアプリ(フロント、バックエンド)を開発し、クラウド上にアプリをデプロイしました。
2つ目が、「貧困問題と食品ロス問題を解決するサービスFoop」です。
卒業制作の一環として、4人のチームで開発をし私がPMとしてこの開発を進めていきました。当時、コロナが原因で、学生の貧困問題が深刻になっていました。そこで、食品ロスと貧困問題を解決したいという思いから飲食店やスーパーでの売れ残りを安く売るサービスを開発しました。それに加えて学生限定でバイト情報を掲載しました。
開発だけでなく、実際に自らお店等にプレゼンをし協賛を得るために動いたりしたので、開発力だけでなく営業力(コミュニケーション能力)も向上した開発でした。
3. 就職活動の軸
就職活動を通して全部で4社ほど受けました。
就活の軸は自分が興味をもっていた「AI(CV)、SDGs」に携われるかと業務で英語を使う機会があるかでした。
Avintonのことは学校で行われた代表中瀬の講演で知りました。
講演を聞いて私がしたいことすべてがそろっている会社だと思い、当時すでにいただいていた他社からの内定を辞退して速攻で応募したのを覚えています。
4. 入社前学習~入社後トレーニングの内容や学んだこと
入社前に、エンジニア育成に力を入れていると伺っていましたが、実際にAvintonに入社して、その本気度を実感しました。
独自の教育プログラム「Avintonアカデミー」では、AI(画像処理、データ分析)、Web、インフラなど幅広い教材が揃っています。
Avintonアカデミーは、エンジニアの自走力や論理的思考力の向上を目指して企画されており、このプログラムを通じて、幅広い技術と知識を学ぶことができました。
また、問題解決能力や検索力も鍛えられました。わからないことをそのままにせず、自ら調べて理解する力が大きく伸びたと感じています。エンジニアにとってこの自走力は必要不可欠なスキルだと思います。
さらに、メンターがいるため、自分で調べてもわからなかったことを質問し、理解を深めることができました。このような体制が整っている点も、Avintonの素晴らしさだと思います。
5. 社内チームでの実務
研修後は自社開発チームに配属されました。幸運にも私が行きたかった画像系AIモデル、AIカメラを開発してる部署でした。
チームメンバーは人柄が良い方が多く、わからない部分があれば助け合って補っていました。特にチームリーダーの方は優しい方で業務で詰まったところがあれば親切に教えてくれました。
チーム内では、画像系AIモデルの開発プロジェクトを中心に最新技術の検証・調査なども行っていました。
一部ご紹介すると、物体検出、画像分類、セグメンテーション、姿勢推定などを使用して人検出、転倒検知、顔分析(表情、年齢、性別)などを開発してきました。
主な業務内容としては最新技術の調査を、論文とコードをベースに行いました。paper with codeやarxiv、githubを毎日チェックし、いい技術があった場合は、実際に検証をしてプロジェクトで使用できるかを評価しました。
その結果をもとに、上司にその調査報告や実際にどう活用するか等プレゼンを行うこともありました。
業務を進めるうえで、VIチームは英語を使う機会が多く、話がうまく伝わらないこともありました。
しかし、私の拙い英語でも親身になって理解しようと努めてくれたのでどうにか業務を進めることができました。
入社後の経験を通じて、私は技術的なスキルを磨くとともに、異文化コミュニケーションの重要性を学び、グローバルな視点を持つエンジニアとしての成長を実感しました。
このような貴重な経験を積むことができたのは、本当に幸運だったと思います。
6. お客様先での実務
本社配属後は某大手企業の自社開発プロジェクトにアサインされました。
私の業務は、名刺の生成システムの構築です。画像生成、画像変換、画像補完などを行いました。このプロジェクトに関しては、前提知識が少なく、チーム内にも十分な知見がなかったため、かなり苦労しました。
現在は、同じクライアントの自動運転AIの研究開発を行っています。主に、自動運転AIの模倣学習、強化学習の論文調査と開発を行っています。
論文は英語で書かれており、内容も高度なため苦戦することもありますが、もともと興味のある分野であるため、知識が徐々に増え、順調に進んでいます。
7. AIエンジニアとして活躍する上で大切なこと
技術はもちろん重要ですが、何よりもコミュニケーション能力が重要だと感じています。
業務を進めていく中で、わからない技術や知識が出てくるのは避けられないことです。
そういうときは、必要に応じて学んでいけば良いと思います。
しかし、それよりも重要なのは、わからない時にどう対処するかです。適切に質問し、情報を共有、問題を解決するためにコミュニケーション能力が重要だと思います。
8. 今後やっていきたいことや意気込みなど
バイネームでお仕事をいただけるようなエンジニアになりたいと思っています。
Avintonの私だからではなく、私だからお仕事をお願いされる。そのようなエンジニアになるのが直近の目標です。
そして、将来的には、いろんな人に使用されるようなアプリやサービスを開発して行きたいです。学生時代に開発していたような社会問題を解決するようなサービスを提供したいと思っています。
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