私は2022年4月に新卒で入社し、6月に大手SIのプロジェクトで協力会社としてアサインされ、保守運用の業務を行っています。現在もこちらのプロジェクトに継続して参画しており、今年で3年目になります。保守するシステムが滞りなく動くことにやりがいを感じる一方で、長時間の座り仕事や在宅業務による運動不足により時々鬱屈した気分になることがありました。そんな時、Avintonで実施している真鶴町での農業体験を知り、これに参加してみようと思いました。
真鶴町の魅力とAvintonジャパンの支援活動
真鶴町は、海や港もさることながら、町全体の景観がとても美しいことが魅力の一つです。1994年町に施行された「美の基準」という街づくり条例により、町の外観だけでなく生活風景の美しさ(漁師が網を繕ったり、小さな商店のベンチで町民が和んだり)を守り続けています。
(上画像出典: 「〈コミュニティ真鶴〉で〈真鶴未来塾〉がまちづくりのためにできること真鶴半島イトナミ美術館」(https://colocal.jp/topics/art-design-architecture/manazuru/20170111_89031.html))
またAvintonでは2022年から、真鶴町での支援を続けています。弊社独自のトレーニングプログラムであるAvintonアカデミーの、大手企業を対象としたトライアルを真鶴町で実施したり、入社1~2年目の社員研修として真鶴町を見学し、抱えている課題と解決策のプレゼンテーションを現地で行ったりしてきました。
(2022年の研修風景)
エンジニアのストレスと自然の関係
ITエンジニアは、職種特有のストレスを受けやすいです。繁忙期は納期が差し迫るため長時間労働になり生活リズムが崩れやすく、また個人の作業が多いため人によっては孤独感を抱えがちです。
Avintonでは長時間労働はあまり発生しませんが、職種特有のストレスは仕事内容の関係上避けることが難しい課題です。
真鶴町での農作業は、こういったストレスを軽減することができます。屋外での作業は日光によってメラトニンというホルモンが増え、体内の1日のリズムが整う効果があります。また、仲間と一緒に活動するため孤独感を減らせます。加えて軽度な運動は、気分の高揚や幸福感を促すエンドルフィンや、気分の安定や感情を調整するセロトニンというホルモンの分泌を促します。さらに、適度な農作業で土や植物に触れると、愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌されるということが分かっています。農作業をすると、こういったメカニズムによりストレスを軽減することができるのです。
Avintonジャパンの真鶴町での農業の取り組み
2023年から1〜2ヶ月に1回のペースで、Avintonメンバーの数名で真鶴町を訪れ農作業を行うという活動が始まりました。オリーブ農園のご厚意によりビニールハウスや納屋をお借りすることができ、ハウス内でトマトや大根やバジルなどの農作物を育てることができるようになっています。初回の活動の詳細は、以前のブログで紹介しています。普段と違う環境で仲間と一緒に健康的な農作業を行うことができることを知り、私もすぐに参加しようと決めました。
初回の活動のブログで、次のプロジェクトは「遠隔地からでも農作物の日々のお世話ができるようなリモート農業システム開発」と計画をしました。当初の計画通り、現在ではカメラやスプリンクラーを設置し、遠隔からの監視や水やりができるよう開発を行っています。水やりについては、完全自動化の前に一旦オンデマンドでも水やりができるように開発を行っています。
実施内容
2023/05 スプリンクラー設置
2023/06 Raspberry Piを使用した温湿度気圧センサーの構築
2023/10 にんにく、だいこん植付
2023/12 Wifi、カメラ設置
2024/01 APIからリモートでのポンプ送水に成功
2024/02 貯水用タンク、ポンプ設置
2024/04 温湿度気圧センサー、自動給水用深度センサー設置
2024/05 ダッシュボード実装、トマト開花
2024/06 タンクの自動給水用浮力式止水弁設置
真鶴農業体験を通したエンジニア同士の交流
真鶴町の農業体験での自然との触れ合いを通して、日頃のストレスが現在進行形で癒やされています。個人的に、土を掘ったり枝を剪定したりするといった黙々とした作業が好きなので、自然の中でのこうした作業はよい気分転換になりました。また農作業以外にも、薪割りをしたりモルタルでビニールハウスまでの道を作ったり、樹に設置したブランコに乗ったりして自然の中での体験を楽しんでいます。
また、農作業をしながら普段話すことができないメンバーと交流する良い機会でもあります。常駐のエンジニアになると、配属先以外での自社メンバーと顔を合わせる機会が少なくなりがちです。農作業後に真鶴の海の幸を楽しみながら、他の配属先のメンバーや自社サービスの開発メンバーと仕事や趣味の話で盛り上がったりするので、こうした交流が私自身のリフレッシュとなっています。
次回の来訪時に実施予定の内容
今後の予定ですが、開花したトマトの実が大きくなってきましたので、次回作業時に収穫を行いたいと思っています。また、タンクからの送水やスプリンクラーはまだ調整が必要なので、今後も引き続き行う予定です。
小さな1歩から始まった農業プロジェクトですが、できることがどんどん増えてきて、今では作った農作物の収穫という1つの節目を迎えつつあります。Avintonとしてだけではなく、いちエンジニアとして、この素晴らしいプロジェクトに勤しみつつ、真鶴町を盛り上げていきたいと思います!
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