今回はネットワークエンジニアとして活躍するメンバーがこれまでのキャリアについてのインタビューです。
このメンバーは前職は医療事務という180度違う業界の経験を経て、ゼロからの挑戦で、今では案件をリードしてくれています!!
全てのネットワーキャリアについてだけではなく、ネットワークエンジニアとして具体的な業務内容、学習方法まで語ってくれています。
1, ネットワークエンジニアになったきっかけを教えてください!
ますこれまでの経歴は大学で文学部を卒業してから最初のキャリアは医療事務でした。医療事務として大学病院の受付の裏方で会計や保険点数などを計算する業務をしていました。それからいくつかの部署移動を経て6年半ほど仕事を経験し、もう少し専門的な仕事がしたいと思い、IT業界の転職を決意しました。きっかけは、医療事務の仕事をしていく中で、いくつか異動があったのですが、広報課という部門を経験することがあり、そこでホームページを触る機会がありました。ホームページの編集がすごく面白かったので、そちらの業界で仕事をしていきたいな、と思ったのが最初のきっかけとなります。IT業界の知識、業務経験、資格がないまま、エンジニアへの転職を志しました。
Avintonに入ってから最初の仕事は、電気通信事業者のネットワーク通信回線の監視の仕事でした。監視のお仕事というのは、未経験でもネットワーク系のキャリアを目指している人にとっては入りやすいプロジェクトです。なぜなら専門的な知識が無くても、マニュアルに従って対処すればいい、という現場が多いから、というのが理由です。
全てのネットワーク監視業務がとまでは言い切れませんが、役割としては監視オペレーションのアラート対応の第一の窓口、または、その次のレベルの第二窓口くらいの仕事がメインとなりますので、イメージとしてはコールセンターにかけて最初に電話に出てくる人の仕事、といったイメージになるかなと思います。第一窓口のみの仕事としては、マニュアルを見ながら、それぞれの対応に合わせて振り分け、対応先によって電話やメールをする、といった仕事がメインとなります。
以上の理由から、未経験の方でも、コミュニケーション能力や電話応対の経験があれば、比較的入りやすいジャンルの仕事になるのかなと思います。
2,具体的なネットワークエンジニアのお仕事って何ですか?
ネットワークのお仕事、その1、ネットワークの監視です。こちらは基本的にマニュアルに沿った、業務のためのコミュニケーションスキルがあればチャレンジできる業務です。問い合わせや、ネットワーク機器から出てくるアラートに対して、マニュアルを見て自分で対応、または別のチームにエスカレーションするというのが、メイン業務です。監視のツールややり方、フローなどはそれぞれ現場にあったものがありますので、その現場に合わせて対応していくことが大切な仕事になります。
ネットワークのお仕事、その2、ネットワーク構築時のテストや検証です。これは、ネットワークを新しくするときに、実際に使用する機器を使ってテストをする業務です。後述しますが、ネットワークを設計する人やチームをマネジメントする中で、色んな技術レベルの人がネットワークを作るお仕事に携わりますが、特に人手が必要なのは、実機を使ってのテストや、使用機器、機能が使えるかの検証、現地環境でのテストです。このテストのフェーズは、ネットワークの規模が大きければ大きいほど機器の台数が増えたり、仕様が細かかったりして、テスト項目はかなりの量になります。しかも、ネットワーク設計などが終わっているものの、設計等で構築テストの前段階のところで、時間がとられてしまい、残りのテストを行う時間が、最初の予定より減ってしまい、短い期間で急いで検証テストを行わないといけなかったりします。ただ、一時的に多くの人手が必要で、かつ試験項目に従ってやればいいという単純な作業ですので、ネットワーク知識が無い方でも、対応ができますし、ネットワークの基礎をインプットできるよい機会だと思います。
ネットワークのお仕事、その3、ネットワークの構築、設計した内容のネットワークを作り上げていく業務です。これは実際にネットワーク機器の設計をしたり、更新したり、検証を行います。先程も、検証とありましたが、それは小規模な対応がメインですが、それとは違い、ネットワークの仕組みを理解している必要があります。また、ただ知識を知っているというだけでなく、ネットワークの設計方針を理解したり、テスト項目で何を行うとOKか考えたり、ネットワーク機器をどういじったりしたらいいのか、ということを理解している必要があります。そのためネットワークの仕事の経験のある方、ネットワークの内容を理解している方、すぐ構築を担える方が参画する場合が多いです。
ネットワークのお仕事、その4、ネットワークが出来上がってからの保守、障害対応です。障害が起きた時、なぜ障害起きたのか、その起きた障害にどう対応するのか、再発防止策はどうするのか、その他、その辺の情報を整理して、お客様にどう説明するのか、などネットワークについての知識が多く持っていないと出来ない仕事で、トラブルやエラーに直面する業務です。障害を早く1秒でも早く解決するためにネットワークの経験が必ず必要な仕事になっております。
ネットワークのお仕事、その5、ネットワークの設計です。ゼロからネットワーク環境を作る仕事です。先程の4の障害対応の仕事等と同じような技術レベルの業務です。ネットワークをゼロから作る、あるいは既存のものを廃止して作り変えるというのがメインの業務です。クライアントの予算と必要要件を確認しながら、どのメーカーの機器を使って、どのプロトコルを使って設計するのが良いかを考える、非常に難易度が高い業務です。設計だけができればよいのではなく、設計書などのドキュメント作成もありますし、クライアントとの相談も必要になってきますので、ネットワークについて幅広く、深く理解していないと出来ない業務です。
最後のネットワークのお仕事、その6、ネットワーク案件のPM(プロジェクトマネージャー)です。PMはどこのプロジェクトでも必ずいますが名前の通り、チームのまとめ役です。基本的にはチームでやるべき内容の知識を持っていないと、マネージメントをするのはむずかしいのでネットワーク系のプロジェクトマネージャーはネットワークの知識や経験が必須です。クライントへの説明も必須のため、コミュニケーション能力が高い人が適任だと思います。ネットワークの知識レベルとしては、お仕事の5番でお話した設計レベルで、それに加えてチームマネジメントが出来る人材が求められるのではないかなと思います。
3,ネットワークエンジニアの魅力とは何ですか?
ネットワークエンジニアはインターネットがある限り、仕事があるということです。学ぶべき分野は大きな変化はないですが、常に追加の情報をどんどん入れていくようなイメージです。言い換えれば、流行り廃りはないということなのですが、以前使ったプロトコルの新しいバージョンですとか、それを便利にするためのプロトコルなどは登場します。ネットワーク機器は5~10年毎に老朽化のために取り替えます。インターネットはあって当たり前ですけが、ネットワークの機械自体は必ずメンテナンスが必要になってきますので、5~10年スパンでもまた構築、設計が入ってくるため、景気に関係なく常に需要があるイメージですから経験しておいて損はない技術領域だと思います。
4,ネットワークエンジニア必要な人物像、スキルとは何ですか?
人物像は自分から質問できる人ですね。私はこの業界に転職して4年経つのですけれども、実際に現場で困ったときに調べても、他の方の具体的な例と自分の困っている内容があまりマッチしないことが多くて、実際に自分のプロジェクトのケースというのは、自分の現場でしっかり自分のチームや上司など周囲に聞いて解決して答えを探していく必要があります。そのためサイトがうまく見れればうまく解決できるか、というと、そうではなく、自分から周りに質問を出来ることっていうのは非常に大切なんではないかな、と思います。
あとは日々仕事で直面する事象にしっかり向き合える人、ですね。新しい言葉、単語がどんどん増えていくような仕事場ではないのですけれども、ちょっと違ったジャンルの言葉とかプロトコルとか耳にしますので、耳にした言葉をしっかり理解していけば、十分追い付いていけるのではないかな、と思います。
次は資格のお話になりますが、強いて言うならばCCNAです。Ciscoというネットワーク機器のソフトウェアの会社が行っている資格、ベンダー試験と呼ばれるものですが、CCNAというのがネットワークについての一通り適した資格です。ネットワークエンジニアを考えたいというのは、良い資格になるのではないかなと思います。ただ、試験自体に癖があるため、独学受験する方は念入りに準備されたほうが、失敗無く合格できるのではないかなと思います。当社メンバーが勉強方法をまとめたブログもありますのでご覧ください。
私の個人的な現場のお話をさせてもらうと、ネットワーク機器の構築講座ですとか、スクールに入ってきている方が最近多い印象でして、そこではネットワーク機器会社Ciscoが出している会社の実際の機器、ルーターとかスイッチなんかの実際の操作を含めて学習できますので、実際にどんなことをやるのかな?という仕事内容を少し就職する前にイメージが付けられるのではないかなと思います。なのでそういった養成講座に行ってから勉強して、実機の操作に入っていくというのも、とても有効なのではないかな、と思います。
5,ネットワーク系エンジニアの進むキャリアパスを教えてください。
生涯ネットワークエンジニアという方もたくさんいます。ネットワークの仕事は終わりがない仕事です。ネットワークの設計をして、構築をして、運用保守して、老朽取替、また、老朽取替のときに、ネットワークの再設計をして構築、といったように、数年単位で順繰りにこういった内容を繰り返していく仕事になっています。プロジェクトによってクライアントが必要としている要件とか、ポリシーが違ったりしますので、色んな案件で設計等を経験していけば、非常に強力な人材として評価されるようになっていきます。
また、技術を磨いていくだけでなく、PM(プロジェクトマネージャー)などのようにポジションあげていくことも価値を高めていくことになるのではないかなと思います。ネットワークの領域だけでなく幅広くインフラ技術を経験していくことも非常に有効なキャリアパスなんじゃないかなと思います。サーバー構築やクラウド管理などの関連ジャンル、それらのサーバーやクラウドなども単体では機能しませんので、必ずネットワークはというものは絡んできます。それぞれの仕事は互いに関連し合っていまして、プロジェクト内容によっては一緒のチームでやることも多いです。そのためそれぞれの知識を持っていることも非常に有利になってきますので、将来的に多分野の仕事をしていくのも可能な仕事になるのではないかな、と思います。
IT業界の仕事とは開発系のお仕事と構築系のお仕事にざっくり言うと2つに分かれているのではないかな、と私は考えています。IT業界という大学があったとして、どんな部活に入ろうか悩んでいる方がいる、そんなときに見かける華やかな仕事は開発系の仕事で、スポーツ系の部活になるのではないかな、と思います。見ていて周りの人も楽しめたり、IT業界でない人も、なんとなくプログラミング言語という格好良い言葉は聞いたことがあると思います。一方でネットワークを含む、構築系の仕事は、部活で言うと文化系の部活じゃないかなと思います。地味という代名詞で言っているわけではないのですけれども、あまり外の人から注目を浴びないという例えですね、IT業界じゃない人もプログラミング言語という言葉を聞いたことがあっても、ルーティングプロトコルと言っても、何を言っているんだ?ということになると思うんですね。ネットワークとか構築系の仕事で使う言葉とは、世間にあまり出ない言葉がほとんどですので、一見地味かもしれませんが、みんなが便利にインターネットするための基盤を作っている仕事として、イメージしてもらえると良いのかな、と思います。インターネットはもはやあって当たり前ですので、電気、ガス、水道と同じような感じですよね。今の生活に必要不可欠なものです。ネットワークエンジニアは、生活や仕事の基盤となるインターネットを整備する仕事として捉えてもらえる、すごくやりがいのある仕事になるんじゃないかな、と私は思います。
最後に、
Avintonでは自分のキャリアやスキルに合わせて多岐にわたるプロジェクトに参画できる仕組みがあります。
今回のように未経験分野であっても、目標を見つけて学習をしながら少しづつキャリアアップをしてなりたいキャリアを叶えませんか?
少しでも興味をもっていただきましたらまずはオンライン採用イベントにご参加ください!
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