弊社独自のトレーニングプログラムであるAvintonアカデミー。今回、トライアルとして大手IT企業であるNECネッツエスアイ株式会社(以下NESIC)のエンジニアを対象に2か月間の行っているのですが、その初回であるAvintonアカデミーKick-Offを“美の基準”を出発点にSDGsを推進する町、真鶴町を舞台に大々的に行ってまいりました。
この記事では特別に真鶴町でのトレーニングの様子についてレポートいたします。
◆ NESIC 高山事業部長より
同じ場所で考えてても新しいアイディアは出てこない。会議室の前に海があるだけで、新しいアイディアがわいてくる感じがする。最初に真鶴で対面で一緒に仲良くなることで、学習効果があがる。最初に仲良くなるっていうのはとても大事ですね。学びも深まっていくと感じました。人と人との交流を、仕事を通して実現していきたいと考えています。
スケジュール
10:00~10:30 Avinton、クライアント、真鶴町代表挨拶
10:30~12:00 真鶴町見学、政策推進課による取り組み紹介
12:00~13:00 昼食
13:00~13:00 ブレインストーミング(午前の見学やレクチャーを受け、意見や課題感の共有)
13:30~14:30 真鶴町 柴山様のお話し(取り組みやライフストーリーについて)
14:30~15:15ロジカルシンキング、フレームワーク研修
15:15~15:30 休憩
15:30~17:00 課題解決法まとめ+発表
ここからは時系列ごとにお話しいたします。
まずは朝10:00に真鶴町に集合いたしました。そして、弊社代表の中瀬、NESIC代表者、真鶴町代表者からそれぞれご挨拶をいただき、本日のスケジュールやこれから学習していくAvintonアカデミーについてのレクチャーが行われました。
その後、10:30より真鶴町に繰り出し現地の見学へ。地域コミュニティであるRockin’ Villageや真鶴未来塾(まちこ)について、漁業や観光業の現状について等、様々な話をしていただきました。
※実際に使われてる井戸を見せていただきました
※一次産業の街だけあって、新鮮な魚がいっぱい!
12:00からはお昼ご飯!地元の海の幸をごちそうになりました。
※趣のある厨房。ご飯のおいしさも真鶴町の魅力です。
※エンジニア集団だけあって、お昼ごはんを待っている間にも午前の見学内容について議論が起こっておりました。
13:00からは午前の見学や政策推進課の方の話を元にブレインストーミングを行いました。ここでの目標は午前中に感じたことや意見、見つけた課題について共有することです。この時点ですでに初対面だったはずの参加メンバーはすでに打ち解けており、活発な議論が行われました。ここで出た意見や気づきはの一部を紹介します。
- 水産系は IT 化が遅れている
- 漁師さんは感覚で漁業を行っている部分が多く、実際に海のことを知らない
- 岩ガキはプランクトンをどのくらい食べているかなどのデータや、どのくらい食べていたら一番おいしいのか分析などできればいい。
- 密漁被害が大きい
- 通信が遅すぎる、不安定⇒行政が動かないと難しい
- IT人材が働く場所がない、雇用がない
- IT人材が住む場所がない、あるけど知らない …等
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真鶴に漁業とITに精通した人材を増やす
① 漁師をエンジニアに:漁師にIT教育を行う
② エンジニアを漁師に:釣りの好きなエンジニアへ広報する、趣味と仕事の両立
③ 漁業の副業案件をITエンジニアに発注する:Cloud Worksなどで募集
※ブレインストーミング中の様子。開始3時間の時点でもう会社の垣根はありません。
ブレインストーミング終了後、13:00からは真鶴町 柴山様からのお話を頂戴いたしました。今回は、真鶴の新産業でもある岩ガキの養殖についてご説明いただきました。周辺の漁業環境の悪化から岩ガキの養殖に繋がった経緯や具体的な養殖の方法、現在の課題に至るまで、丁寧に解説していただきました。普段はIT技術ばかり扱っているエンジニアにとって、1次産業のこのような話は非常に新鮮で、勉強になるお話しばかりでした。
※岩ガキの養殖について教えていただきました。
柴山様の発表の後、14:30からはロジカルシンキング+フレームワーク研修を行いました。
基本的な問題発見手法であるロジックツリーや前提となるMECE、問題解決に役立つラダリング法といった複数のフレームワークを紹介し、その場で実践してみました。今回の研修参加者はエンジニアの方々なのでロジカルに考えることは得意な方ばかりでしたが、やはりフレームワークを知っているだけで思考のスピードや深さは全く変わります。それを実感していただけたのではないでしょうか?
※フレームワーク研修の様子。座学とワークを交互に行いました。
◆参加者の声
そして休憩をはさんで15:30。最後の課題であるワークを行いました。お題は、この日一日を通して学んだ真鶴町の現状や課題に対して、解決策を提案するというものです。直前に習ったフレームワークを活かし、問題を深堀りし、解決のための方法を議論いたしました。
その結果、以下のような提案がなされました。是非、午後最初に行ったブレインストーミングでの意見と比べてみてください。フレームを使って深く考えることで、ここまで思考が変化するということが見て取れます。
- 結論、全ての課題に対して人手不足が原因
- エンジニアを漁師化することで課題解決に導くことができる。
- 町で求人出していく (週2日は漁師で、それ以外はengineer的な)
- 真鶴のような課題を持っているところが多いので、横展開
- 海がどういう特徴があるのか、特徴的なデータをエンジニアに見させるとエンジニアは興味がわく
※構図が分かりにくいですが、奥の方の発表中の様子です。
以上を持って全プログラムが完了し、閉会の挨拶を行ってAvintonアカデミーKick-Off in真鶴町が終了いたしました。その後に真鶴町の美味しい料理を囲んでの懇親会がありましたが、そこでの内容はオフレコです(笑)。
実際に研修を行ってみて、以下のようなお声をいただきました。
◆NESIC担当者 河越様より
◆真鶴町卜部様より
◆参加者の声②
今回、真鶴町の協力を得たことでこの研修企画を成功させることが出来ました。真鶴町の皆様、真鶴町まで足を運んでくださったNESICの皆様及び参加者の皆様、多くの人の力によって非常に有意義な時間を生み出すことが出来たと思います。
Avintonジャパンは今後も美の基準”を出発点にSDGsを推進する真鶴町を応援し続けます。同時に、このような企業様向け研修やIT技術指導のサポート等も行ってまいります。これらの内容が気になる方や企業様がいらっしゃりましたら、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。
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