これまでの経歴
20代の大半を飲食・サービス業(カフェチェーン)にて従事し、店舗運営責任者として店舗運営・管理業務に従事してきました。カフェチェーン退職後、アメリカ・ジャマイカを2ヶ月間旅したことをきっかけに海外の人達と仕事をすることに興味が芽生え、31歳の時にフィリピン英語留学に一念発起。
その後ベトナムに拠点をおく日系ITベンチャーにHR兼営業サポートとして入社し、3年間、現地エンジニアの採用活動やトータルケア、顧客対応として主顧客が抱えている開発チームの包括的なサポートの業務に関わりベトナム3大都市(ダナン・ハノイ・ホーチミン)にて働いてきました。
Avintonを選んだ理由
私が探していたIT・通信業界で英語を使用した業務を紹介いただけたことが1番の理由です。加えて、エネルギッシュな女性社長が経営されており、面接を通して風通しのよい企業風土を感じることができたことや、さまざまな国の方達が働かれておりグローバル思考な点も入社のきっかけとなりました。
現在の業務内容
もともとは移動体通信業界のPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)メンバーとして、基地局設置のプロジェクトに携わっておりました。
その後、同プロジェクトで経験を重ね、現在ではプロジェクトマネージャーとして基地局ソリューションに関わるプロジェクトの主導・管理を行っています。詳細は以下の通りです。
- プロジェクト会議の企画・ファシリテート
- 会議に必要な資料の素案準備・レビュー
- プロジェクトのスケジュール管理、調整
- タスク洗い出し・対応依頼・指示
- 各進捗の進度確認・促進指示
- リスク管理
- 各種成果物管理
大人数が携わる基地局ソリューションのプロジェクトをスムーズに推進させるため、各部門の情報の交通整理や状況把握および計画立案、阻害要因の特定と解決などを行っています。
プロジェクトマネージャー業務に異業種の経験が活かされている部分
長らく飲食・サービス業界に従事し、関わる人たちと円滑にコミュニケーションをとり業務を進められるよう努めてきた経験が大いに活かされていると感じています。
具体的には、IT業界ではよくあることなのですが、上司、同僚や関連他部署の人たちとメール・チャットだけのやりとりで完結してしまいがちです。そうではなく、私は時と場合を考えて直接話すことや、テレビ電話での話し合いも取り入れるようにしています。
昨今はテクノロジーの発展が進みメール・チャットを使用したコミュニケーションが増えていますが、”メール・チャット”、”直接話すこと”、”テレビ電話”、これからのメリット・デメリットを理解した上で、時と場合を考え、使い分けることによってベターなコミュニケーションができると感じ、事実、自分は上司や関わる部署の人たちとの関係性を太くしていると自負しています。
例えば、相談相手先が、Yes/Noで簡単に応えられる問いに対してはチャットを使い、背景や状況を説明しながら、自分も意見だしをして一緒に課題を解決していきたいケースなどはテレビ電話を使うなどです。こうすることにより、相手の考える時間やミスコミュニケーションを減らすことにも繋がるのです。
PMOからプロジェクトマネージャーになるために必要なこと
7つ紹介したいとおもいます。
1.自発的に動くこと
プロジェクトマネージャー業務の中で最も重要なこととしてプロジェクトを促進することが挙げられます。進捗において必要な情報の収集や、ボトルネックになっているもの・ことをいち早く把握するため自発的に動いていくことが求められます。
そのためPMOの時からプロジェクトマネージャーの指示を待ってから動き出すのではなく、先回りしてプロジェクトマネージャーから指示を受ける前に率先して動いていくことは非常に大切であり、実際その取り組みを継続したことがプロジェクトマネージャー業務のアサインという形で実を結んだと感じています。
2.ファシリテーション、プレゼンテーション、事前の情報共有などの事前準備を万全にすること
プロジェクトマネージャーはミーティングのホストとして多くの部署を招き、ファシリテーション、プレゼンテーションする機会がよくあります。
私が参画しているプロジェクトでは、ミーティングの参加メンバーはプロジェクトの上流担当の外国人社員が多く、彼らに技術面について確認することが多々あります。そんな彼らは多くのプロジェクトを抱えており、一つ一つのプロジェクトを点として捉えているのに加え、コミュニケーション不足も相まって話が逸れ、本題について話が進まないことが幾度かありました。
ミーティングで円滑に話を進め、目的を達成するためには資料作成を含め、事前準備が必要不可欠であることを痛感し、特にミーティングの主要人物には事前に要件を伝えミーティングで何を知りたいか、何を決定したいかを知ってもらった上でミーティングに臨むようになりました。
参加者それぞれの立場や業務を知った上で上記のようなアクションをとり、結果としてミーティングでの目的を達成できるようになりました。ミーティングに限らず事前準備をしっかりするかどうかで結果は大きくかわってきます。PMOの時からこの点を意識し取り組んできたことは今でも役に立っていると感じています。
3.リスク管理能力を身につけること
初めはリスク管理も多々あるタスクの中の一つとして認識していましたが、プロジェクトを進めるにあたり重要なことであることを学びました。どのプロジェクトでも大なり小なり問題が発生します。リスク管理はプロジェクトの潜在的なリスクを見つけその影響を最小限に抑えるよう対策をとることが目的となるためPMOの時からそのリスク管理スキルを身につけたことはプロジェクトマネージャーになった時に大いに活かされました。
4.プロジェクトマネジメントの知識と経験
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの計画実行、品質・予算・人の管理などのプロジェクトライフサイクル全体を管理する役割です。プロジェクトマネジメントの知識と経験がなければ、プロジェクトの成功を確保することは難しいでしょう。これらの概念を本プロジェクトでPMO経験を通して身に着けることができました。
5. 優先順位付け能力
会社内の複数のプロジェクトを任されることになり、その中でも各プロジェクトのタスクや要件が同時に発生します。これらの中から重要なタスクや活動を選別し、優先順位を付ける能力が必要です。複数のプロジェクトを平行して管理していく、自分の対応時間の遅延により他者に影響を及ぼさないようにするためには、常にプロジェクトの進捗を見える化し、他部署との連携が必要なタスクを優先してすすめるように意識しています。
6.学習と成長への意欲
プロジェクトマネジャーは常に新しいプロジェクトや状況に適応し、成長していく必要があります。新しいツールや技術、プロセスに対する学習意欲が求められるのは勿論ですが、関わるメンバー毎に、最適なコミュニケーションルールを定義し、実行してくことが高いパフォーマンスを発揮する秘訣だと考えています。
7.プロジェクト内外とのネットワーキング(人間関係の構築)
PMOからプロジェクトマネージャーになるためには、組織内外とのコネクションを築くことが重要です。これによって情報共有やプロジェクト内のキーパーソン、過去のプロジェクト事案の情報収集が可能になります。これらは一朝一夕で築けるものではなく、日頃の自分の仕事の姿勢や考えへの共感や支援を得られることにより徐々に構築することが可能になるでしょう。マネージャーになってから、良好で橋梁的な人間関係をつくるのではなく、メンバー時代から意識していける人ほどマネジメント立場になったときにその強力なパワーに気づくことになると思います。
若手の多い現場で後輩を指導するにあたって心がけていること
3つ紹介させていただきます。
1.時と場合によりますが、具体的すぎる指示をださないこと
現在の基地局ソリューションプロジェクトのPMOは関連部署から情報を収集し、プロジェクト促進や他の関連部署と結びつけたりすることが主な業務となります。そのため、自発的に動くことが求められるポジションとなるため、業務依頼や指示を出す時にあまり明確化しすぎず、ある程度は自分で考えて行動してもらえるような指示の出し方をするよう心がけています。
2.相手の立場を考え要点を伝えること
PMOは他部署との関わりが非常に多く、特に課長、部長レベルの方とコンタクトをとることが少なくありません。
どの部署も部課長陣は日々多忙なため、長文メッセージを送ると相手の時間を割いてしまいます。そのため、メッセージでも直接の会話でも短く要点を伝えるよう指導しています。
3.不明点がある時はすぐ聞くのではなく、まず自分で調べてから質問すること
わからないことを自ら調べることは人生を歩む上でもとても大切であり、それはいつの時代になっても変わらないことです。その基礎力を新卒のメンバー達にはしっかりと身につけてほしく指導しています。
プロジェクトマネージャーとして今後の目標
2023年5月にプロジェクトマネージャーのポジションに就き、まだまだ経験が浅いと自覚しています。当面の目標はこの業務に早く順応すること。またプロジェクトマネージャー業務の資格としてCAPMの取得を目指し、勉強していきたいと考えています。
加えて従事している部署のAvinton メンバーは幸いなことに毎年増えています。
現在はPMOを育てる立場にありますが、そう遠くない将来にはプロジェクトマネージャーを育成できるようになり、Avintonメンバーのスキルアップ、キャリアアップに貢献したいと考えています。
あなたも、Avintonでこのような最先端技術を習得し活用してみませんか?
社員の成長を導きながら、AIやビッグデータなどの最先端技術をプロジェクトに活用していくことが私たちのビジョンです。Avintonの充実した技術研修でスキルアップを図り、あなたのキャリア目標を一緒に達成しませんか?