初めに
みなさん、初めまして。2020年新卒入社のOです。僕は現在、無線業界で主にローカル5G導入の案件に参画しております。今年の7月に一陸特になんとか合格しました。これから一陸特を目指す方に少しでも楽に合格してもらえるように実際に振り返ってみて勉強する前に知れれば良かったなと思ったことを自分なりにまとめてみました。
まずは試験の概要を知る
一陸特とは?
第一級陸上特殊無線技士(一陸特)とは国家資格の一つ。所持することで無線局の多重無線設備の技術操作やその監督を行えることが可能になる。5Gの拡大化により無線業界ではニーズは高まっている資格である。無線業界のプロジェクトにアサインしている方々は何度か耳にしたことがあると思われます。
講習を受けて取ることも可能だが・・
この一陸特は試験ではなく養成課程という講習を受けて修了試験に合格することで取得することも可能。 これを聞くと「それで取ればいいや」と思うかもしれないが実は圧倒的おすすめは受験で取得すること。 以下がその主な理由である。
講習は基本平日。お金も無駄にかかる(5万オーバー・・)
大枚を叩いて講習を受けるほどの難易度でもないですし、独学で十分合格できます。
試験はマーク形式。試験時間は3H。受験料は6300円
試験科目は「法規」「無線工学」の2種類。法規は12問、無線工学は24問出題されます。
合格には両方が合格基準点を超えないと合格することができません。気になる合格基準点ですが、、
大学レベルで言う評定「可」。つまり60%以上です。「あれ意外といけるかも?」と思いません??
試験時間も3H。「問題数のワリに余裕あるじゃん」と思いません??
そう思えたあなたはもう試験に半分合格したようなもんですね。おめでとうございます。
勉強方法
概要を把握したところで、僕が実際に行った勉強方法を紹介していきます。
基本は過去問。とにかく過去問を解く
真面目な話、過去問で見た似たような問題が8割程度出てきます。ただ2~3問ほど「ん?なんだこれ」 みたいな問題がちょろっと出てきます。そう言う問題は後回しにして、どれだけ過去問と似たような問題で点数を稼げるかが合格のポイントになってきます。
以下のリンクで過去問をダウンロードするのがおすすめ「電波受験界」というサイト。(無料です。)
https://jyukenkai.com/kakomon_tokushu/riku_g1/
ここから問題をダウンロードして過去問をひたすら解いてパターンを把握する、公式を覚える、法律の文言に慣れると言う作業をしてました。
無線工学は参考書から手を出さない。⇨過去問を解説したサイトで勉強をスタート
これは本当にポイントです。ここで僕は挫折しました。笑 参考書を開いてみると分かるのですが、 工学など無知の状態で参考書を読むのに大変苦労する。何を言っているのか分からない。おかげで時間が 掛かる割に進捗なし。そして余りに余ったモチベが下がるという悪循環を生みます。「いや、参考書の説明で分かるよ。」と言う人は問題ないですが、おそらくそんな人はこのブログを見てないでしょう。
この悪循環を抜けるべく、僕は過去問を一つずつ解説しているサイトで知識を網羅的に理解するように しました。以下のブログが大変おすすめです。難しい用語を使わずに問題を解説してくれています。
ここで知識をまとめながら過去問を解いてみることで、ざっくりと理解できて参考書でどれが大事な部分で、大事な部分でないかが分かってきて参考書の進捗も早くなりますし、モチベも維持しやすいです。
いきなり完璧に覚えきろうとせず、最初はざっくり全体を理解して少しずつ深めていくのがコツです。
法規はとにかく目に触れる機会を多くする。
法規に関しては覚えたもん勝ちです。考えても無駄なのでとにかく目に触れる機会を多くして暗記しました。例えば電車のホームや電車の中、参考書を開いてとにかく目を通して問題を解くというのをしてましたトイレをしている間、洗濯を待っている間、でもいいかもしれない。
一日の中で勉強に当てれる時間は限られているので法規のような暗記科目は隙間時間にサクッと行って、頭を使う無線工学をメインに時間を使うという勉強方法がおすすめです。
自分なりの問題集を。復習は「覚えている」時ではなく「忘れた」頃に
問題集や過去問を解いていくうちに自分がよく間違う問題やパターンというものが見えてきます。また分野がかなり広いので「あれなんだっけ」と公式や単語を思い出せないことが試験勉強中盤でよく起こりました。そう言った問題はそのままにせず、自分なりに問題として作り隙間時間などに復習すると記憶が定着しやすくなります。また、復習は毎日やるのではなくて、忘れた頃に復習して「あれ、これなんだっけ?」と苦しみながら勉強してください。(笑)感情とセットになって「あの時の問題ね」と忘れにくくなります。
自分なりの問題集を作ることで記憶が定着しやすくなり、安定して合格点を取れるようになります。
ワンポイントアドバイス
ここでは地味に大事で知っといて損はない。そんなポイントを紹介します。
席は自由。早めに行って席を勝ち取れ
どの席に座るのかというのは地味に大事です。おすすめは一人席、または一番前。「一番前はやだ」と思う方もいるかもしれませんが、前に人がいないというのは結構おすすめ。集中しやすいです。試験会場(自分は東京でした)はかなり広いので試験監督の説明も聞き取りづらいです。その点でも勇気をだして前に座るのがオススメです、一人席は言わずもがな隣の人がいないだけで机をかなり広く使えますし、落ち着きにつながります。
試験時間は基本余る。周りに流されずしっかり見直しを
実は1Hで退出可能で、多くの受験生がそこで退出していきます。ただ試験自体は3Hあります。ゆっくり落ち着いて見直しや解き切れない問題に当たるといいです。「自分は大丈夫」と思っている方もいるかもしれませんが解いている時には気づかなかった計算ミスやマークシートミスに気付けたりします。早く退出したからといって合格できるわけではありません。試験時間を有効に使いましょう。
自分のルーティンを確立する
試験勉強で過去問を解く際に、自分なりのルーティンを決めておいて本番でも同じように解くのがオススメです。例えば私の場合は、
・法規⇨無線工学 の順番で解く
・問題を解く前に一旦全体をサラッと見てみる など
ルーティンをもっておくことで試験本番落ち着いて取り組めます。
試験環境の想定を
試験会場も広く受験生も多いので鉛筆の音やら紙をめくる音、咳払い、くしゃみ等めちゃめちゃ聞こえます。ここで集中が妨げられる可能性があります。なので過去問を解いているときにもうそのノイズに慣れてしまいましょう。おすすめはyoutubeで「試験会場 BGM」などで調べてもらうとヒットするので過去問を解く際にBGMを流して耐性をつけましょう。
以下に一応リンク貼っておきます。
最後に
ブログを最後まで読んでいただきありがとうございました。「陸特を受けてみよう」と1mmでも思ってくれた方がいるのでしょうか。受けてみようかなと背中を押すことができたでしょうか。そんなことを思いながら日曜の朝にキーボードを叩いて締めに入ろうとしています。このブログが少しでもこれから受験する方の力になればとても嬉しいです。あとはやるかやらないかだけです。
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