これまでの多彩な経験と、挑戦
まずはIT業界に入る前のバックグラウンドからIT業界参入までをお話しします。
私は若いころから「外国に住みたい」、「ずっと好きだった英語を伸ばしたい」という思いを持っていました。それを実現するために米国に長期語学留学へ行き、必死に英語の習得しました。
留学中に現地では会計士が人材不足であることを知り、会計士を目指したりもしました。カレッジでの経営学と会計学の学習をし、実際にジュニア会計士としての就職も経験しました。この時期はこのまま米国で暮らそうかな、等とぼんやりと考えていました。
当時はITには全く興味がなく、自身のPCや会社のソフトウェアに問題が起こるだけでパニックになっていましたね。
その後しばらく米国で会計士をしていたのですが、この仕事は繰り返し作業の連続で日々ストレスとの戦いでもありました。この仕事に魅力が感じられなくなり、キャリアに迷いが生じ始め、同時に家族が近くいない環境で一生を過ごすことに不安を覚え始めました。そこで、2020年2月に日本に帰国することを決めました。
2020年2月に帰国したのですが、ちょうどパンデミックの到来と時期が重なったため、混乱の中での帰国でした。幸いにも就職先は決まっていたため、3月からは会計経理からは離れ、培った英語力を活かせる英語教師として勤め始めました。
英語教師をやりながら、将来を見据えて英語+アルファで活躍したいと想い職業のリサーチをしました。その時期は感染症の影響で週末に外出出来なかったのですが、私が高校生の時に流行ったホームページ作成のことを思い出し、時間もあったのでウェブサイト作成を独学で始めました。その流れでインフラ側の学習を開始し、独学でCCNAを取得し、結果としてネットワークエンジニアの卵として移動体通信事業者の無線ネットワーク最適化チームに参画することができました。
この環境は、シニアエンジニアばかりで、100%英語、95%は外国人という刺激的なものでした。私は英語力も活かしながら、インフラエンジニアとしての第一歩を踏み始めることができました。
過去の経験を今に生かす
私は会計士、英語教師、インフラエンジニアとあまりつながりの感じられそうなキャリアを歩んできました。このように、まったく関連していない業界、分野に移ったときに今までの経験は無駄だったのかと感じる方もいらっしゃるかと思います。でも私自身は語学、会計、教師、エンジニアとまったく別の業界を渡り歩いてきた結果が今を作っていると考えています
語学海外留学で学んだ知らない世界に飛び込み学ぶ勇気と諦めない忍耐、会計で学んだ詳細や小さなエラーに気づく力と数字への苦手意識克服、教師経験を通して学んだコミュニケーション能力と教える力、すべて今に生かせる経験になっています。
そして、なによりも20代後半から転職を数回重ねた私でもこういった努力を認めてもらえる企業に出会え、活躍できる場を見つけることが出来たのは、こうして多彩な経験を重ねたおかげだと思っています。
Avinton Academyでの経験、習得
Avintonに中途社員として入社後、本社のプラットフォームチームに参加し、メンターのすぐ横でAvintonアカデミーの学習を開始しました。インフラ基礎、DockerとKubernetes、インフラ仮想化技術等をここで学びました。4月入社だったので、同期入社のメンバーは新卒の若くて情報学部を卒業したような方ばかりで少し不安と焦りもありました。しかしアカデミーは分野ごとに学習プランや教材を既に用意されていて、それに沿って進められるので安心して学習に取り組めました。何か困ったら先輩エンジニアが定期的にチェックしてくれたり質問ができる環境もあります。
まずはサーバーを触るには欠かせないLinuxの習得からでした。本を使った知識の暗記学習と、自身のラップトップに立ち上げたVMにUbuntu環境を立ち上げそこで基礎のコマンドを打って理解する学習の繰り返しです。LPIC-1の習得はAvintonでは全員共通で取得するルールだったので、若手の子たちに負けないぞと競争心を抱き、LPIC-1だけでなくLPIC-2も約二か月でスピード取得しました。
ここでは留学して英語を学んだ経験が活きました。英語学習も現地に行って実際に会話を繰り返す中で覚えていきました。Linuxの学習も同様、自分でコマンドを打ちながら理解していきました。やはり本を読み解くだけでなく実際に使用してみるのはどんな分野でも大事だと再認識しました。暗記しても使わないと絶対に人間は忘れます。
その後は私がインフラ分野を選んだ一番の目的であるDocker、Kubernetesの学習を始めました。その時点ではCPUとメモリーもぼんやりとしか理解しておらず、ITの基礎がまだない状態の私にとってコンテナ技術の理解は困難の始まりでした。
基礎の理解不足を補うためにアカデミーに準備されたコンテンツの学習以外にも、Youtubeで実際にDevOpsとして働いている方の動画を参考にして理解を深める等、自ら学ぶ姿勢を大事にしていました。どんなに躓くことが多くても分からないことは直ぐに調べる、学んだら書き出して残す姿勢を崩さないことがモットーでした。
実際の学習では、VM上にコンテナ構築、クラスター構築を黙々と行いました。時にはバグを自分で解決できず、マシンが吐き出すエラーの原因が一週間分からなかったときは悔しくて心が折れそうになる時もありましたが上記の姿勢を崩さず、時にメンターや仲間の力を借りながら一歩ずつ理解を深めていくことが出来ました。
現在の業務とやりがい
Avintonアカデミーでの三か月の研修後、前職と同様に移動体通信事業者のお客様プロジェクトに配属されました。主に運用、保守、SREを業務にしている部署で、マイクロサービスで管理されたアプリケーションのサポートエンジニアとして働いています。アカデミーで学習したコンテナやKubernetesの知識をまるまる活かし、サイトリライアビリティエンジニアリングに基づいた24時間信頼性があるアプリケーションの提供を目指し、障害対応や監視運用環境の自動化や改善も業務の一環で行っています。多彩なチームと連携し問題解決に向けて時には深夜まで対応、CI/CD環境下でより良いサービスを提供する中で毎日変化していく業務が、定型業務にないこの仕事の楽しさです。毎日が新しいことへの学びと気づきで飽きることがありません。
業界に興味がある方へのアドバイス
日本はIT業界の人材不足が深刻なため、経験なし、情報工出身ではないなど、有利な条件を持っていなくても業界への参画はしやすいと思います。日本で駆け出しエンジニアとしてキャリアを始め、そこから世界で活躍するためにステップアップしていくことも夢ではないと思います。インターネットには学習教材が沢山あふれていて独学でも始めやすい、そしてなにより英語を活かせる業界なので、英語プラスアルファを求めている方には是非検討してほしいと思っています。開発も華やかで憧れますが、縁の下の力持ちとしてインフラは特に需要が多いです。未経験でも資格取得をするなどすれば比較的キャリアのスタートを切りやすいのではないでしょうか。興味のある方は是非IT業界、インフラの世界に飛び込んでみてください。
あなたも、Avintonでこのような最先端技術を習得し活用してみませんか?
社員の成長を導きながら、AIやビッグデータなどの最先端技術をプロジェクトに活用していくことが私たちのビジョンです。Avintonの充実した技術研修でスキルアップを図り、あなたのキャリア目標を一緒に達成しませんか?