5月22日(水)に東京ビックサイトで開催されたAI EXPO GUGAブースにてAvintonジャパン代表の中瀬が登壇し、Avintonから7名参加しました。
今回の講演テーマは「経営者×生成AI」
今や、経営課題とも言っても過言ではない生成AI活用。
生成AIは現場の実務だけではなく、経営者の意思決定をサポートしてくれる優秀なアシスタントにもなり得る現代社会。
本講演は「経営者×生成AI」をテーマにした講義+ワークショップを実施し、具体的なプロンプト例を紹介するとともに、課題に対するプロンプトエンジニアリングを体験していただきました。
参考までに一部ご参加いただいた方のコメントをご紹介。
AI EXPO公式HP
https://www.nextech-week.jp/hub/ja-jp/visit/ai.html
GUGA公式HP
https://guga.or.jp/
アジェンダ
生成AI基礎
・従来のAIとジェネレーティブAIの比較
・企業と生成AI
・企業の生成AI導入の現在地
・企業の導入事例
経営者によるAIの活用事例紹介
・OpenAI / CEO:Sam Altman
・SoftBank / CEO:孫 正義
AIと人の役割
・生成AIの5つの活用パターン
・生成AIがもたらす仕事の変革
・生成AIがもたらす社会の変化
生成AI活用グループワーク
・使用する生成AI紹介
・5つの生成AI活用ユースケース
・プロンプトエンジニアリングの実践
・各グループ発表
まとめ
生成AI基礎
生成AIはジェネレーティブAI(Generative-AI)とも呼ばれ、コンテンツを自動で創造する技術のことです。
また、生成AIはAIの中の一領域を指します。
従来のAIとジェネレーティブAIの比較
企業と生成AIの関係性
企業の生成AI導入の現在地① | 認知度・活用の進捗度合い
企業の生成AI導入の現在地② | ユースケース
企業の生成AI導入の現在地③ | 企業が求めていること
▼出典元
PwCコンサルティング合同会社「生成AIに関する実態調査2023 秋」(調査期間:2023年10月13日~10月16日、回答者数:912名、調査方法:Web調査)
https://www.pwc.com/jp/ja/knowledge/thoughtleadership/2023/assets/pdf/generative-ai-survey2023_autumn.pdf
企業の生成AI導入事例
case : JR西日本
「JR西日本お客様センター」を運営するJR西日本カスタマーリレーションズでは、月間で約7万件の電話問い合わせを、テキスト化している。
この業務に、生成AIを導入する実証実験が実施され、上記のような結果が出ているようです。
case : ベネッセコーポレーション
ベネッセは、「進研ゼミ 中学講座」のWebサイト制作・運用業務に生成AIとノーコードツールを導入するPoCを実施。
その結果コストを4割減、作成期間を8週間から3週間へ短縮したという報告がありました。
経営者によるAIの活用方法紹介
ビジネスの第一線で活躍するリーダーたちが、上手く生成AIを仕事に活かしている事例を紹介。
OpenAI / CEO:Sam Altman
PCで作業しながら、モバイル版のChatGPTに話しかけて、
アシスタントのように問いかけリアルタイムに対応してもらう
・自分よりも自分を理解したアシスタント
・誰もがAIに指示・アドバイスをされる
SoftBank / CEO:孫 正義
全社員にChatGPTの活用を推進!
・ChatGPTを毎日の仕事に活用
・複数のAIキャラクターを作成し、ディベートさせてジャッジ
AIの方が自社の社員よりも優秀で安い!?
AIと人の役割について
生成AIの5つの活用パターン
これからの時代では、課題発見と他人を巻き込む課題解決行動が人間の役割になります。
一方、生成AIは簡単な課題なら問題定義をし、一般常識と創造性で多くの問題を解決してくれると考えられています。
生成AIがもたらす仕事の変革
この図は生成AIの活用により雑務が減ることを表しており、個人のパフォーマンスが最大限に発揮されることで、中間管理職が不要になり、チーム体制で行っていた事業やプロジェクトを1人でこなせるようになります。
このような1人事業の体制を複数築くことが出来れば、企業の競争力は格段に向上する可能性があると言えます。
生成AIがもたらす社会の変化
これからの時代、生成AIによって人々の仕事は奪われると言う人も中にはいらっしゃるかと思われますが、「生成AIを活用することが出来る人材が生成SIを活用できない人材の仕事を奪う」とも言えないでしょうか。
デジタルネイティブ世代、SNSネイティブ世代という言葉があるように、今後は、「生成AIネイティブ世代」と呼ばれる時代へ遷移していき、時代の渦中で、今自分がどのような行動を取るべきなのか、考えを改めなければならないタイミングは必ず訪れます。
生成AI活用グループワーク
使用する生成AI紹介
5つの生成AI活用ユースケース
具体的に生成AIをどの様に活用しているのかの説明を行いました。
また、中瀬がソフトバンクアカデミアで学んだ知識や実際の経験を通じて生成AIを最大限に活用出来るプロンプトの紹介を行いました。
業務で生成AIを使っている方が少なかったものの、皆さん非常に生成AIに対して興味関心が高いように感じました。
またメモを取りつつ、今すぐにでも生成AIを活用して業務に活かそうと考えていらっしゃる方が非常に多く見受けられました。
また、生成AIの中に人格を持たせてディスカッションさせるという発想がなく、プロンプトを工夫するだけでこんなにも結果が変わってしまうのかと衝撃を受けていた方もいらっしゃいました。
プロンプトエンジニアリングの実践
まずは、生成AIに解決してもらいたい参加者様が抱えている会社の課題をチーム内で洗い出す作業を行いました。
参加者様グループから出た会社の課題を以下に記載します。
・部下の資料の裏付け力が弱い
・語彙力が低く、何が伝えたいのか分からない
・上司に伝えたいことがあるが、上手く伝わらない
・新人教育に時間が掛かる
・社内で生成AIが普及していないため、業務上の活用方法
グループ内で出た課題を1つに絞って、生成AIに解決して貰うべくプロンプト作成に取り掛かって作業を始めていました。
生成AIを利用したことがない参加者様が大多数で、最初こそ困惑していたもののAvinton社員のサポートもあってか、スムーズにプロンプト作成を行っていました。
生成グループワーク発表
グループワーク終了後、グループ内で完成したプロンプトを各グループ代表の方に発表していただきました。
各班、生成AIを利用したことのある参加者様が少ない中、自身の立場に応じてどの様に活用出来るか具体的に話し合っていて、発表内容も三者三様で非常に盛り上がっていました。
まとめ
参加者様は、生成AIに興味関心はあるものの最先端技術過ぎてどう活用していいか分からない。
でも、時代に取り残されたくないと考え参加を希望してくださった方が多かった印象を受けました。
また、参加者様だけではなく会場外からも聴講している方も非常に多く、生成AIが現代社会において非常に大きな存在になってきていることを感じました。
私個人としては、講演の中で中瀬が言った
「生成AIが仕事を奪うのではなく、生成AI人材が仕事を奪う」
という言葉が心に響きました。近い将来AIが仕事を奪うことは理解しているつもりでしたが、現実味が湧かず人間の手が必要になるから大丈夫だろうと慢心していました。
しかし、この一言はそういった考えを壊し、慢心していた私に焦燥感を与えてくれました。
【講演の一部限定公開】意思決定に役立つ生成AI活用
講演の様子を一部限定で公開しておりますのでご興味がある方はぜひご覧ください。
Avintonジャパンは生成AIに限らずAIやビッグデータを活用したDXソリューション導入をサポートいたします。
ご興味がある方は以下よりお問い合わせください。