このブログ記事では、2023年10月にAvinton Japanに入社した27歳のエンジニア、Mさんの成長物語をご紹介。大学で物理学を専攻し、プログラミング経験ゼロで前職ではCOBOLを使ったシステム運用保守に4年間携わったMさん。Avinton Japanに入社後は、防衛省の海洋情報システム改修プロジェクトに参画し、MATLABで性能検証を担当しています。彼がどのように前職の経験を活かし、念願だった開発プロジェクトで早期に活躍しているのか秘密を紐解いてみます!
自己紹介
私は2023年10月にAvintonに入社しました。現在は27歳で埼玉県のさいたま市出身です。
学生時代は物理学を専攻し、プログラミングなどのエンジニアに関する知識はほとんどありませんでした。
前職ではレガシー言語とも言われるCOBOLを使用している金融関係のシステムの運用保守及びシステム改修のプロジェクトに4年間ほど携わってきました。
新卒1年目から3年目まではシステム改修のプロジェクトに携わることが多かったです。プログラミング未経験だったため、初めの1年目は右も左もわからず、ただプログラムを眺める時間が長かったです。また、先輩に質問をしに行っても、「お前のわからないことがわからない」と突き返されてしまうこともあり、自力で知識を身につけるしかない現場でした。今にして思えば自分の質問の仕方が悪かったかなと感じています。
確認すべき資料はあるかをまず質問し、可能な限り自力で解決できるようにします。
3年目以降は運用保守のプロジェクトで顧客と関わる機会が増え、より担当案件のシステム概要の理解度が求められるようになりました。
顧客側の体制が2年周期で変わることが多かったため、、概要を知らない人にいかにわかりやすく伝えるかといった伝える側のスキルも必要になってきました。20年携わっている先輩がどうやって顧客に説明しているか要領を聞き、自分流に落とし込んで顧客に説明するように意識していました。
現在の仕事内容
現在は防衛省の海洋情報関係のシステム改修のプロジェクトに参画しています。当プロジェクトは多数の言語のプログラムで構成されており、いわゆるスパゲッティ化しているシステムでさまざまなスキルが求められます。
その中でデータの精緻化に伴うシステムの応答性における性能検証を担当しています。
MATLABでバイナリデータを作成し、スクリプトで検証を実施しています。
コードの組み方の正解が一つではないため、自分の考えたコードよりも効率化できるやり方を知れたり、逆に自分の考えたコードの方が効率的だとわかる時は自分もエンジニアとしてスキルを身につけていけていると感じます。
現在の業務の1日のスケジュールは下記の通りです。
現在のプロジェクト体制
現在担当しているプロジェクトの担当作業の体制は下記の通りです。
・プロジェクトリーダ :1名
・業務グループリーダ :1名
・性能検証Tmリーダ :1名
・各メンバー :1名
新人の時からの成長
エンジニアとして一番成長を実感したのは前職の3年目から4年目の時です。
それまで未経験でプログラム改修を担当してきて、初めはとにかくプログラムを直してみるといった行き当たりばったり的な作業方法でした。この方法だと修正漏れなどに気づけず、本番実装されてから修正不足に気づくなど大きいミスをしてしまうこともありました。
ある程度プログラム改修を経験していくうちに、改修するプログラムの概要と処理フローを確認することの重要性に気づき、基本設計書やシステム設計書などの設計資料で概要を確認してからプログラムの改修することで、修正ミスや漏れをなくせるようになりました。
エンジニアとして働いた感想
入社当初は自分で作成したプログラムが社会で使用されるといった目に見えて実績を実感できるイメージでしたが、実際に一からプログラムを作成することはほとんどなく、大半は既存のプログラム改修でした。また、新人で重要な改修を任されるわけもなく、軽微な改修ばかりを任されて、イメージとの違いにモチベーションを保つのが難しい時期もありました。
それでも黙々と作業をこなしていくことで重要な改修を任せてもらうことが増えるようになりました。日々の作業で信頼を築き上げていたことで任されたのだと感じました。その頃から、目に見えた実績以外ではなく、改修したプログラムが問題なく動作することにエンジニアとしてのやりがいを感じるようになりました。
ここまでくるのに苦労したこと
ここまでくるのに苦労したことは未経験からプログラムを解読できるようになることです。
当初は、わからないときに有識者に何を質問していいかわからず、ただわからないということだけを質問していました。当然有識者側からしたらわからないということだけを伝えられても何がどのようにわからないかも伝わっていいません。どういうことがわからないのか、試してみたことは何か、など経過まで質問しないといけないところでしたが、当時の自分はわからないところを有識者として掘り返してほしいというのが素直な気持ちでした。
そういった経験から、自分が後輩の面倒を見る際は何がわからないかを順を追って掘り返してあげることを意識するようになりました。未経験の後輩にわかりやすく説明することで自分の中のプロジェクトに対する理解をより深めることもできました。
当社に入社後すぐ現在のプロジェクトに参画が決まり、現在に至っていますが、担当営業の方や、すでに現場に参画されている当社のメンバーが築いてくれた信頼があったため、心配事もなくプロジェクトに参画できています。今後は自分が還元していけるようになりたいと思っています。
顧客から信頼を得るために工夫していること
顧客からだけではないことですが、信頼得るためにはコミュニケーションが最も大事だと思っています。業務についてのエスカレーションや、業務以外のたわいもない会話で自分がどういう人間か知ってもらうこと、相手がどういう人間なのかを知ることで、人間関係が形成されていくと思っています。
また、業務に関しては“できない”と言わないことを意識しています。初めからできないというのは、“できない”のではなく“やらない”だけで、まずは“やってみる”ことが大事だと思っています。やった結果、“できなかった”のではなく“わからなかった”ということになり、その時は自分で調べたり有識者に質問したりして自分のスキルとして身につけていくことを意識しています。
それにより、いろんな作業を振ってもらえるようになると思います。注意点としては、何でもかんでもやりますというのではなく、自分のキャパシティの範囲内で請け負うことが重要です。
全て請け負った結果、スケジュール遅延などが起こり、全てが中途半端になってしまっては意味がなくなってしまうので、自分の作業量とスケジュールを十分に考慮した上で請け負うことが必要です。
前職からの経験を活かせているか
前職からの経験は全体を通して活かせていると思います。
スキル的な観点で言えば、当然プログラムの言語が変わりますが、完全に別物かと言われるとそういうわけではないと思います。その言語を理解するに越したことはありませんが、似たような構成、構文といった自分が知っている言語に置き換えて理解をするようにすることで比較的スムーズに理解できるように感じます。
また、人間関係的な観点でも活かせていると思います。これは前職に限らず、今までの多方面の界隈での経験のおかげだと思っています。それこそ海外に行って話す言語が変わるといったことであればまた話は変わってくるかもしれないですが、相手は同じ“人間”であることに変わりがないため今までの経験から大きく変わることはないと思います。
今後の目標
当然のことながら目の前の作業は確実にこなしていきたいと思います。その中で、さまざまな言語を扱えるエンジニアに成長していき、将来的にはプロジェクトマネージャーなどのまとめる立場も経験していきたいと思っています。
エンジニア領域に興味がある人へのアドバイス
未経験ながらエンジニア領域に興味を持っている方!初めは知らないことだらけですが、日々の業務をこなしていくうちにスキルは身に付いてくると思います。もちろん事前に使用できる言語やスキルを身につけておくことに越したことはありませんが、知らない言語を使うことは少なくありません。初めから知っている人間はいないし、理解力も人それぞれです。他人とは比較せず自身のペースでスキルアップしていくことが重要だと思います。
応募について
就職先を決めることは人生にとっても大きなイベントの1つ、私たちは相互理解が大切だと考えておりますので、 選考関係なくオンラインカジュアル面談を歓迎しています。
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