公益財団法人やまがた産業支援機構主催のもと、11月11日(月)に「ChatGPT実践講座」を山形県にて開催し、弊社代表取締役である中瀬幸子が講義とワークショップを担当しました。生成AIの可能性を活かし、地方の企業が業務変革を目指すための具体的な手法や事例をお伝えする充実した内容となりました。
本記事では、講座の内容、当日の様子についてご紹介します。
イベントの目的
今回の「ChatGPT実践講座」では、生成AIの基礎から応用までを体験し、ビジネスへの活用に関する理解を深めていただくことを目的としました。人口減少や労働力不足が進む地方において、業務効率の向上や迅速な経営判断を支えるアシスタントとして、生成AIが大いに役立つと考えています。地域企業の持続的な発展と成長を支援するため、AI技術を活用したビジネス革新の第一歩を地域の企業の皆さまにお届けしました。
やまがた産業支援機構とAvintonジャパンの取り組みについて
今回のセミナーの主催者である公益財団法人やまがた産業支援機構は、地域の産業基盤を強化するため、山形県内の中小企業向けにDX推進、人材育成、マーケティング支援など幅広いサポートを行っています。生成AIやデジタル技術の普及が地方経済の活性化に貢献するとのビジョンを持ち、地域企業の持続可能な成長に向けた取り組みを積極的に推進しています。
一方、講師を務めた私たちAvintonジャパンも、同じくAIやDXの普及を通じて地方経済の発展を目指しています。全国の企業に向けた生成AIおよびDX推進に関するコンサルティングを行い、地域の特性や強みを活かしたテクノロジー活用の支援に注力しています。
地域の企業の発展を支えるパートナーとして、引き続き地域と連携しながら地方のDX推進に取り組んでまいります。
イベントの概要
「ChatGPT実践講座」には、生成AIに興味を持つ山形県内の企業の経営層や現場責任者の方々約30名がご参加くださいました。Avinton代表取締役であり、一般社団法人生成AI活用普及協会の協議員でもある中瀬幸子が、生成AIをビジネスに活用する際の具体的な事例や効果について講義しました。参加者には、ChatGPTやPerplexityを活用したワークショップを通じて、実際の課題解決を体験していただきました。
講義内容
1,生成AIの概要や事例についてのご紹介
生成AIの基本的な仕組みや特徴について解説し、AIがビジネスや日常生活にどのような影響を与えているかについて紹介しました。また、最新の事例を通じて、生成AIがもたらす社会変革の可能性を解説しました。
2,実践:生成AI活用のコツを伝授
代表の中瀬が、実際に自身の業務でどのように生成AIを活用しているかを具体的な例を交えて紹介しました。プロンプトの書き方や、より回答を得るためのコツなど個人に併せてレクチャーを行いました。さらに、実際の業務でどのように活用するのか、実際にプロンプトを入力して体験していただきました。
3,ワークショップ:生成AIを活用した経営課題の解決
参加者を4人ずつのグループに分け、それぞれの企業が抱える課題を取り上げ、生成AIを活用し解決策を考えるワークショップを行いました。各グループで話し合いながら、生成AIを活用して現実的なビジネス課題をどう解決できるかについて、プロンプトを入力しながら実際に考えていただきました。
ワークショップの実施
講演の後半では、参加者が生成AIを実際に体験できるよう、個人ワークとグループワークを組み合わせたワークショップを行いました。
参加者の多くは経営者や管理職層であり、そのうち約8割が生成AIを初めて使用する方々でした。初めての試みにもかかわらず、皆様とても熱心に取り組んでくださり、生成AIの仕組みや今後の活用方法について積極的に学ばれていました。
個人ワークでは、まず各自の会社が抱える課題を整理し、その課題をChatGPTに解決させるためのプロンプト作成を実践しました。
次に行われたグループワークでは、参加者を4人ずつのグループに分け、それぞれの企業の課題からグループで1つのテーマに絞り、生成AIを活用した解決策を考える活動を行いました。
1,各企業が抱える課題を共有
2,グループ全体で議論しテーマを決定
3,解決策を具体化するため、ChatGPTにプロンプトを入力し、得られたアイデアをもとに議論を深める
4,各グループによる成果発表
この活動を通じて、参加者同士が他業種の視点やアイデアを共有する場ともなり、単なるAI体験にとどまらない、実践的な学びが得られたという声が多く聞かれました。
参加者の皆様は、プロンプトを作成する際に「どのように問いかければ適切な回答が得られるか」を試行錯誤しながらも、徐々にChatGPTとのやり取りに慣れていきました。結果として、多くの方が課題解決の糸口となる回答を引き出すことに成功しました。
参加者からの声
参加者のコメントや反応からは、「生成AIの実際の活用イメージが明確になった」「業務での応用に向けたヒントを得られた」という声が多く聞かれ、初めての生成AI体験が実りあるものとなったことが伺えました。講義中には、楽しいという声が聞こえてきてくるなど、一人一人が生成AIの使い方を楽しく学ばれておりました。
「グループでの議論が刺激的だった。自社だけでは思いつかなかった視点が得られた。」
「生成AIが具体的にどう課題解決に役立つか、イメージが湧いた。」
「課題がやや抽象的で迷う部分もあったが、実際に手を動かすことで理解が深まった。」
公益財団法人やまがた産業支援機構さんからの声
実際に研修を実施したところ、多くの企業が生成AIに関心を示し、「自社での活用を真剣に検討したい」といった声が多く寄せられました。この研修が、デジタルトランスフォーメーション(DX)の一歩を踏み出すための貴重なきっかけとなりました。
中瀬様のご指導により、企業の競争力向上に向け貴重な一歩を踏み出せたと感じており、感謝しているところです。
まとめ
研修・ワークショップを通じて、生成AIの可能性を実感するだけでなく、参加者同士が互いに学び合う機会となりました。この経験を各企業での実践に活かしていただけることを期待しています。後日、参加された企業様から企業内で社員向けの講座を実施してみたいとのお声がけをいただき、AIのビジネス活用の可能性を再認識しました。そして、経営者や管理職の皆様が社員にDXの学びの機会を用意することが、DX推進を加速させるために必要な要素であると感じました。Avintonジャパン株式会社は今後も地方企業のDX推進をさらに支援してまいります。