2025年6月、多摩大学大学院MBAにて、Avintonジャパン株式会社CEOの中瀬が『場づくり』をテーマにした授業にゲスト講師として登壇しました。
授業は対面とZoom併用のハイブリッド形式で行われ、国籍もキャリアも様々な受講生に対して、場づくりの定義と本質をレクチャー。
自身が代表を務めるAvintonジャパン株式会社をはじめ、協議員を務める一般社団法人 生成AI活用普及協会や、メンターを担当している東京都女性ベンチャー成長促進事業 APT Womenでの場づくり実践事例を紹介。
さらに、受講生には自分自身の在りたい姿や、場にどのようにかかわっていくかを言語化するワークを実施。
授業全体を通して、場づくりという切り口からイノベーターシップについて考えるきっかけを提供いたしました。
一般社団法人 生成AI活用普及協会について詳しくはこちら。
東京都女性ベンチャー成長促進事業 APT Womenでの中瀬の取り組みはこちら
登壇の経緯
今回の登壇は、多摩大学大学院で教鞭をとりつつ、株式会社ライフシフトを経営されている徳岡晃一郎先生からご縁をいただいて実現しました。
中瀬は数年前に徳岡先生と知り合い、先生のご経歴やライフシフトという書籍の考え方をベースにした内容に強く共感。
その後も中瀬は、徳岡先生が在籍されているIKLS 知識リーダーシップ綜合研究所の講座を受講するなど、交流を深めています。
そして2024年には、徳岡先生が執筆された書籍『イノベーターシップ: 自分の限界を突破し、未来を拓く5つの力』で中瀬を「イノベーターシップ人材」の一人としてご紹介いただきました。
さらに、2025年前期に多摩大学大学院MBAにて、上記の本をベースとした講座「イノベーターシップ」が開講。光栄なことに、徳岡先生から中瀬に対してレクチャーのオファーをいただきましたので、登壇させていただきました。
『イノベーターシップ: 自分の限界を突破し、未来を拓く5つの力』について詳しくはこちら。
徳岡先生のプロフィールはこちらのサイトをご覧ください。
https://jbpress.ismedia.jp/search/author/%E5%BE%B3%E5%B2%A1+%E6%99%83%E4%B8%80%E9%83%8E
講座の概要
場づくりとは
まずは、場づくりの定義についてレクチャー。
場づくりとは「人と人の間に生まれる創造的な関係性を育むこと」。
そして、場づくりの主体はコミュニティ創設者や組織のリーダーだけでなく、所属しているメンバー全員です。
具体例として、APT Womenの事例を紹介。
メンバーとして参加していた当初から中瀬は主体的に行動し続け、場の発展に貢献。そのような地道な努力が認められてメンターを担当することになった、という経験を通して「誰もが場づくりの主体」であることを受講生に伝えました。
思いが場を動かす
2つ目のトピックは思いの重要性について。
「場を動かしたい」と思っていても葛藤や恐怖心など、マイナスな感情が邪魔をします。
しかし、自分自身に意識のベクトルを向けるのではなく、場の発展に意識を向けることが大切です。「自分自身が好かれるか嫌われるか」よりも「どうすればもっとより多くの人に良い影響を与えられるか」という思いが強ければ強いほど、そのエネルギーが周囲の人を巻き込み、場を変えていきます。
グループワーク
レクチャーの内容を踏まえて、グループワークを実施。
受講生に以下の3つの観点で自分自身を整理してもらいました。
- 自己定義
- 「私は何者か、ありたい姿」
- 提供価値
- 「何を価値観を大切にし、何を提供するか」
- 関係性設計
- 「他者とどんな関係性を築くか」
上記の観点で自分自身について言語化した結果を、グループメンバーにシェア。
メンバーからの感想も踏まえて、自分の考えをさらに深めていきました。
どのグループも非常に盛り上がり、とても活発な議論が巻き起こっていました。
質疑応答
最後の質疑応答の時間では、中瀬に対して多くの質問が寄せられました。その中には若手育成に関するものも。「時代が変わり昔とは指導スタイルが異なる現代で、どのように後輩や若手と接したらいいのか」– そんな現場でリアルに感じている悩みに対して、中瀬も「組織やコミュニティが正常に機能するために必要なことであれば、自分が傷つくことを恐れずに誠実に相手に伝える」と真剣に回答。
上記のやり取りを聞きながら、自分自身よりも場の発展を優先するという中瀬の精神を感じた受講生もいるかもしれません。
受講生の声




先生の声
徳岡 晃一郎先生
場づくりの基本は信頼性です。信頼性を高めるには自分らしさを明確にする必要があり、それが「自己定義」、オーセンティシティであり、自分の「思い」です。自分はどんな人間であり、何を目指しているのか。そんな問いかけから授業が始まりました。中瀬さんの場づくり力で特徴的だったのは、「仕掛ける力」と「つながってもらえる力」です。そのために真剣勝負、自分の野望がエネルギーになっていました。サラッと生きていては場づくりはできないのです。これから社会のリーダーになって行く院生のみなさんが場づくりのうまい熱い人生を作っていくきっかけになったと思います。
最後に
今回の講座は平日夜の開催でしたが、多くの受講生が対面で参加しており、積極性の高さを感じました。
授業内のワークで、自身のこれまでの場づくり経験や、自分の在りたい姿、他者に提供したい価値を言語化してもらうことで、各々が積み上げてきたキャリアを見つめなおす機会を提供できたと確信しています。
また、
「私は所属するコミュニティ内でNo.1になることを目標に積極的に動いている」
「たとえ相手から嫌われたとしても、相手に必要なことであれば私は伝えるようにしている」
「自分の存在を忘れてもらわないために、SNSで発信し続けている」
といった中瀬の場づくりに対する情熱も、受講生にとって大きな刺激になったはずです。
Avintonジャパンは日本国内で20校以上と連携(https://avinton.com/blog/tag/産学連携)し、多くの未来を担う人材を育成しています。
今回のような講演を通じて私たちが目指しているのは、受講生の背中を押すだけでなく、“共に育つ場”をつくることです。
また、「Avinton Academy on Campus」を通じて、日本全国の教育機関との連携を深め、テクノロジー教育の新たな地平を切り拓いていきます。
📎 関連リンク
- 多摩大学大学院:http://tgs.tama.ac.jp/
- Avintonの教育連携実績一覧:https://avinton.com/blog/tag/産学連携