皆さま、こんにちは。Avintonジャパン広報担当です。
先日、株式会社ウチダ人材開発センタの依頼を受けて聖心女子学院の教職員の皆さまを対象に、
「生成AI活用・リスク管理研修 〜AIと共に考える、教育現場のための新しいリテラシー〜」を開催しました。
講師はAvintonジャパン代表取締役の中瀬幸子が務め、教育現場における生成AIの現状、校務・授業での実践例、
セキュリティ・リスク対策、そして児童・生徒の思考力を育むための指導アプローチまで幅広くお伝えしました。
研修後、参加者の皆様より大変ご好評をいただきました。
今回は、当日の内容からポイントをご紹介します。
開催概要
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テーマ |
AIと共に考える、教育現場のための新しいリテラシー |
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対象 |
聖心女子学院 教職員の皆さま |
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講師 |
Avintonジャパン株式会社 代表取締役 中瀬 幸子 |
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主な内容 |
生成AIの現状・実践例/セキュリティ・リスク対策/生徒への指導法 |
中瀬は、Avintonジャパン代表取締役としてAI・データ技術を軸とした企業のデジタル変革や人材育成に携わる一方、大学・教育機関での講義や教育分野の委員活動にも取り組んでいます。企業と教育、双方の現場で得た経験をもとに、「AIと人がどのように協働し、人の可能性を広げていくか」を実践的に発信しています。

1. AIを盲信せず、「人間が検証・判断する」
教育の場でも生成AIは急速に身近な存在になっています。
一方で、AIが生成した情報をそのまま信じてしまうこと、生徒の思考力への影響、
校務データや個人情報の取り扱いなど、新たな課題も生まれています。
今回の研修で大切にしたのは、AIを過度に警戒するのでも、盲信するのでもなく、
「常に人間が検証し、最終的な判断と責任を持つ」という姿勢です。
生成AIは、事実とは異なる内容をもっともらしく生成する「ハルシネーション」を起こすことがあります。
だからこそ、教科書や信頼できる資料、一次情報と照らし合わせるファクトチェックが欠かせません。
2. AIの力を借り、先生が「人と向き合う時間」を増やす
研修では、校務や授業準備でAIの力を借りる具体例もご紹介しました。
授業で使用するイラストや教材案の作成、条件の多いスケジュール調整、
信頼できる資料をもとにした授業案の検討など、先生方の準備や思考を支える可能性があります。
Gemini Notebook(旧 NotebookLM)なども紹介しながら、重要なのはAIに仕事を丸ごと委ねることではなく、
AIとの協働によって生まれた時間を、生徒一人ひとりと向き合うことや、
より良い授業を考えることへ振り向けることだとお伝えしました。
3. 安全にAIと協働するために
教育現場では、セキュリティと倫理への理解も欠かせません。
入力した情報の取り扱いはサービスや契約形態、管理者設定などによって異なるため、
最新の利用規約やプライバシー設定、学校・組織のルールを確認する必要があります。
また、氏名を「生徒A」などに置き換えるだけで安全になるとは限りません。
学年・クラス・出席番号など、複数の情報の組み合わせから個人を特定できないかにも注意が必要です。
研修では「迷ったら入力しない」という原則も共有しました。
4. 「AIに宿題をさせる」から、「AIと考える」へ
生徒が生成AIの回答をそのままコピーして提出してしまうことは、教育現場における大きな懸念の一つです。
しかし、AIを禁止するだけでは本質的な解決にはなりません。
AIが簡単に文章や答えを生成できる時代だからこそ、「完成した答え」だけでなく、
「そこに至るまでに何を考えたのか」を評価することが重要になります。
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下書き・AIとの対話ログ・完成稿をセットで提出し、思考のプロセスを見る
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本人の経験や考えなど、本人にしか答えられない問いを入れる
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提出内容を自分の言葉で説明する機会をつくる
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AIの回答の誤りや改善点を、生徒自身が検証・修正する
AI時代の課題設計では、「AIを禁止できる課題」ではなく、
「AIと対話しても、本人が考えなければ完成しない課題」を設計することが、
より重要になっていくと考えています。

5. 発達段階に応じて、AIとの関わり方を変える
小学生、中学生、高校生では、思考の発達段階が異なります。
そのため、AIとの関わり方も同じである必要はないと考えています。
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校種 |
AIとの関わり方 |
大切にしたい学び |
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小学校 |
観察・体験の対象 |
AIも間違えることを教師と一緒に体験する |
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中学校 |
比較・検証の相手 |
教科書などと比較し、根拠を確認する |
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高校 |
探究の壁打ち相手 |
問いを深め、異なる視点から仮説を検証する |
年齢が上がるにつれて、「AIから答えをもらう」ことから、「AIとの対話を通じて、自分の考えを深め、検証し、行動につなげる」方向へ進んでいくことが重要です。
6. AI時代だからこそ、「人間にしかできない教育」を
AIが進化すればするほど、教師の存在はむしろ重要になると私たちは考えています。
子どもの表情を見て声をかけること。「なぜそう思ったの?」と問いかけること。
挑戦する勇気を与えること。一人ひとりの可能性を信じること。
これは、単なる情報処理ではありません。
AIが答えを生み出せる時代だからこそ、教育は「答えを教える場所」から、
「問いを生み出し、自分で考え、検証し、行動する力を育てる場所」へと、
さらに進化していくのではないでしょうか。
おわりに:これまで培ってきた経験や知見を、社会へ
Avintonジャパンでは、これまでAI・データ技術をはじめ、企業のデジタル変革や人材育成に幅広く携わってきました。
そこで培ってきた経験や知見を、企業だけにとどめるのではなく、
教育をはじめとしたさまざまな業界や社会の課題解決に役立てていきたいと考えています。
技術そのものを届けるだけではなく、その先にいる「人」が考え、挑戦し、
新しい可能性をひらいていくために、私たちに何ができるのか。
AIと共に考え、AIと協働することで、人の仕事や学びはどのように豊かになっていくのか。
これからも企業や教育機関、地域の皆さまと共に考えながら、私たちが培ってきた知見を社会へ還元してまいります。
聖心女子学院の教職員の皆さま、この度は熱心にご参加いただき、誠にありがとうございました。
お問い合わせ
AI・データ領域に関する教職員向け研修、目的に応じた研修・カリキュラム設計、
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