Avintonでは、インフラエンジニア、DBA、バックエンド、フロントエンド、ネットワークエンジニア…どのキャリアに進むことになってもLinuxの知識が必要になることから、LPICレベル1の取得が内定者課題となってます。LPIC1の概要についてはこちらのLinux技術者認定資格 LPIC試験の概要をご覧ください。
今回は、初学者がどのようにLPICレベル1を取得したのかを紹介します。
1. 執筆者勉強開始時の状態
- 文系学部出身のためコンピュータサイエンスの専門性は無し。
- html / css / phpを多少触っていたので、ITへの抵抗は無し。
- Linuxのコマンドは少しだけ知っていたが、基本的には初心者の状態。
基本的に勉強前に合格が容易になる条件はありませんでした。
2. 受験までのLPIC勉強法
2.1. 教材の選択
<Linux教科書>
Linuxについては無知に等しかったので、まずは参考書探しをしました。インターネットで情報を集めたところ、Linux教科書(通称「小豆本」)を推す声が多かったので購入しました。購入後、早速読んでみたのですが1章読んだところで全く頭に入った気がしませんでした。知らないことが多すぎると理解にとても時間がかかってしまいます。また、私は参考書を読んで知識を得るよりも、問題集を解きながら知識を得る方が性に合っていたようです。
<Linux教科書スピードマスター問題集>
次に問題集を探すことになります。先程の小豆本の問題集版であるLPIC教科書スピードマスター問題集(通称「スピマス」)を推す声が多かったのですが、本番にそっくりな問題が出るという評が示す通り、いきなり勉強するには向かないと感じました。
その後、私が手を付けたのはping-tでした。このサイトの最強web問題集には、LPIC101試験範囲だけでも646問の問題があります。問題としても基本的なものが多く、これを完璧にすればLPICは合格できるという声もあったので、まずは最強web問題集の学習から始めることにしました。
3. 具体的なLPIC勉強法
ここからping-tの最強web問題集を使った勉強方法に入ります。
3.1 最強web問題集について
最強web問題集はLPIC本試験同様、多くが4択問題となっています。理解力を示す指標として金銀銅メダルの3つが用意されています。最初は全ての問題が銅メダルに設定されており、1回正解すると銀メダルに、2回連続で正解すると金メダルになります。銀メダル・金メダルの問題は不正解だと銅メダルに戻ってしまいます。全てを金メダルにするのは時間がかかるでしょう。
与えられた選択肢に頼りすぎず、なるべく選択肢を見ないで解くことを意識しました。そして、なぜその答えになるのか考えながら解くことを意識しました。説明できないものに関しては解説をしっくり読んだり、実際に自分でコマンドを打って動きを確かめたりしました。
3.2 スピードマスター問題集で確認
題が難しいことから敬遠してきたスピードマスター問題集ですが、基礎が固まってきたこともあり、このタイミングで一通り解きました。ping-tに比べると分かりにくい選択肢やひっかけ問題が多く、本質的な理解が出来ていないと厳しい問題が多かったです。全ての問題を完璧にしたわけではないですが、本試験より難しいとされるこの本の模試で80%ほどの正答率を得たところでこの本での学習を終えました。
3.3 コマンド問題集で最終確認
ping-tには最強web問題集の他にコマンド問題集(通称「コマ問」)というものがあります。本試験では実際にコマンドを入力する問題があるのでその対策と、ディレクトリ構造の暗記が曖昧だったので、その確認のために使用しました。こちらはさらっと確認した程度です。
4. 受験、そして合格!
対策したとは言えかなり不安でした。しかし、結果は670/800。合格最低点とされる500点を大きく上回っての合格となりました。
5. 勉強法まとめ
長々と書き綴りましたが、勉強法を要約すると以下の通りになります。
5.1. インプット
<参考書型>
参考書を読んでインプットするのが得意な人は、小豆本を読みながら、実際にLinuxを動かしてみるのがいいと思います。もう少し簡単な本で、1週間でLPICの基礎が学べる本というのもあり、薄くて基本的なところはおさえているので、小豆本が難しい人はこちらから入ってもいいと思います。
<問題集型>
私のように問題を解きながらインプットを進めたい方はping-tの最強web問題集を使いましょう。基本的な問題が多いので、正解することより理解することを重視して、学習が進んでいったら選択肢に頼らずに問題を解くと良いでしょう。
5.2. アウトプット
インプット期に参考書で進めていった方は、正しい理解が出来ているか確認のために、絶対問題集を解きましょう。最強web問題集で進めてきた人も、実際の試験のレベルとのギャップを埋めるために問題集に取り組むべきです。おすすめはLPIC教科書スピードマスター問題集です。
まとめ
Avintonではエンジニアの方には資格取得を推奨しています。
エンジニアには必須と言われる、LPIC資格の概要や、ネットワークエンジニアのための世界共通の資格、CCNAについての概要もブログにて解説しています。
資格を持っていることで、活動の幅がグンと広がります。資格取得のための支援制度も整っています。また、エンジニア育成のための、アカデミーコンテンツでも、LPICやCCNAについて勉強することができるのでぜひご覧ください。