Customer Interview
株式会社バンク・ビジネスファクトリー
執行役員第二業務部長 岩屋様 / 企画部長 羯磨様 / 取締役執行役員人事総務部長 井手様
※本記事は、プロジェクト終了後にお客様へのインタビューをもとに作成しました。
▼バンク・ビジネスファクトリー様
https://www.bankbusinessfactory.co.jp/
昨今、多くの企業がDX推進に取り組んでいます。
しかし、
「ツールを導入しても定着しない」
「メンバーが指示待ちになる」
といった壁に直面するケースは少なくありません。
株式会社バンク・ビジネスファクトリー(以下、BBF)様も、その壁に直面していました。
同社の長崎拠点は、約200名のスタッフを抱えるBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)の重要拠点。
しかし、データ管理はExcelの一部機能に留まっていました。
そこで、AvintonジャパンはBBF様の長崎拠点へ約5か月の伴走支援を実施。
その結果、自らアプリを開発し、社内勉強会を開く「自律型組織」へと変貌を遂げました。
その軌跡を、三名の管理職の方々の言葉とともに紐解きます。
プロジェクト概要:伴走支援サマリー
- 課題: 現場のITスキル不足、指示待ちの組織風土、Excelによるシンプルな業務量予測
- 支援内容: Power Apps / Power BIを活用した内製化支援(約5か月間)
- アプローチ: 答えを教えず「目的」を問い続けるマインドセット変革
- 成果: 工数管理アプリの作成・運用開始、BIを活用した顧客向け月次報告書改良、全社コンテストでの代表選出、自発的な「業務効率化チーム」の発足
なぜAvintonだったのか:技術以上に求めた「ロールモデル」
今回の支援は、複数の候補の中からAvintonを選んでいただいたことで実現しました。
第二業務部長の岩屋様は、その理由を「技術+α」の価値に見出していました。
「長崎拠点には約200名のスタッフがいますが、身近に目指すべきロールモデルが少ないという課題がありました。Avintonの中瀬さんは、若くして組織を牽引している。そんな彼女と引き合わせることが、メンバーへの刺激になるのではないかと思いました。
また、技術的なスキルだけでなく、それ以上のものを教えてほしかった。どうやったら学べるのかを学ぶ——その姿勢がぶれなかった。だから選びました。メンバーに『新しいロールモデル』を見せたかったのです。」
単なる操作説明の講師ではなく、現場の視座を引き上げる「伴走者」としての期待。
それがプロジェクトのスタートでした。


5か月間の苦闘:答えを教えないからこそ生まれた「自走力」
私たちが本支援で貫いた姿勢。
それは、「講師は答えを教えない」ことでした。
「5か月後にPower BIやPower Appsを使って業務改善アプリを形にする」
これが、BBF社長から課せられたプロジェクトの成果目標。
限られた期間の中で、技術を学び、成果物を作らないといけない状況。
さらに、参加したメンバーのほとんどがITに苦手意識を感じていました。
そのため、現場には「早くツールを教えてほしい」という思いがありました。
しかし、それでも私たちは「それは誰のための、何の目的の改善ですか?」と問い続けました。
成長に伴う「筋肉痛」から生まれた強い目的意識
答えがすぐに出ない状況はフラストレーションがたまります。
しかし、安易に答えを教えれば、支援終了後に歩みが止まってしまいます。
この支援の目的は「自ら学び、解決する力を育てること」。
だからこそ、私たちはあえて負荷をかけ続けました。
私たちが「目的意識」にこだわったのは、意欲を引き出すためでもあります。
「ツールを学ぶ目的」が明確になれば、主体的に学ぶことができます。
つまり、目的さえあればツール習得は後からでも短期間で追いつけます。
変革を支えた「組織全体の支え」
プロジェクトは順風満帆ではありませんでした。
フラストレーションが積み重なり、3か月目にはチームに亀裂が生じ始めました。
限界が近づき、チームのマネージャーたちが岩屋部長に相談を持ちかけてきたのです。
「チームが壊れそうになった」と岩屋部長は振り返ります。
そのとき支えになったのは、組織全体の支えでした。
羯磨企画部長と井手取締役からの「応援しているよ」という温かい声かけ。
プロジェクト外のメンバーたちによる、日常業務の全面的なサポート。
周囲の存在が、彼らを支え、前に進ませました。
伴走支援は、担当者だけを変えようとするものではありません。
組織全体が変革の当事者になることで、はじめて文化が動く。
このプロジェクトはそれを示しました。
圧倒的成果:未経験メンバーが、アプリを自力で開発
支援開始当初、メンバーにツールの活用経験はありませんでした。
しかし、そこからわずか5か月で、驚くべき成果を実現するまでに至っています。
- Power Appsによる業務アプリ構築:
業務データを一元的に扱う入力基盤を構築。
特定の操作を起点に Teams に通知を送ることで、現場の稼働状況を共有。
チーム間連携をリアルタイム化。 - Power BIによる経営データの可視化:
膨大な業務データを整理し、クライアントへの効果的な提案を支えるためのダッシュボードを構築。
成果発表会の場で、成長を実感
短期間での目覚ましい開発成果が高く評価され、全社の業務改善コンテストで代表に選出されました。
5か月間の集大成となる発表会の舞台。
未経験から「自走」へ。
その軌跡を、全社員へ向けて堂々と発表しました。
彼らが全社員へ向けて熱を込めて伝えたのは、アプリの機能だけではありません。
伴走支援で得た「課題を自力で解決する姿勢(マインドの変化)」でした。
発表後、役員や他部門から、
「思考の変化はどのように生まれたのか」
「業務をどう分解したのか」
など、取り組みの背景や進め方に関心が寄せられました。
これらのフィードバックが、メンバーの自信に繋がりました。

組織を変えた「新しいリーダーシップ」の形
あえて口を出さず『応援者』に徹しました。
手を出さずに見守るのは勇気がいりましたが、皆が試行錯誤した成果を、後から私が学ぶ。
そのスタンスが自走力を引き出したのだと思います。
課題の先に次の課題を見つけ、『こうすればいい』と自分たちで判断できるようになったこと。
それが最大の収穫です。ツールの習得以上に、「壁にぶつかっても、自分たちで道を開ける」という確信が、チームの中に根付いたきっかけになりました。
『人間の力ってすごいな。可能性は無限だな。』と、率直に思いました。
追い込まれた時の人間の力は本当にすごい。
見ていて、誰もが自分もできるのではと勇気を持てる内容でした。


変わったのは、スキルではなく文化
3名のコメントに共通しているのは、「変わったのは技術ではなく、人だった」という実感です。
BI・ローコードツールの操作やアプリ開発の進め方は、学べば身につきます。
一方で、組織の変化にはそれ以上に大切な要素があります。
自ら課題を見つけること。
正解がない中でも考え続けること。
周囲と協力しながら、一歩ずつ改善を進めること。
こうした力は、座学だけでは身につきにくく、実践することで育っていきます。
今回のプロジェクトで大きかった成果は、成果物の完成だけではありません。
現場の皆さまが、「自分たちでも改善できる」と感じられたことです。
Avintonジャパンの伴走支援は、ツールの習得ではなく、現場が自走する文化をつくります。
支援終了後、自発的な勉強会の開催へ
5か月間の支援終了後、驚くべき変化が起きました。
「マインドの変化を、他の仲間にも伝えたい」
参加メンバー自ら、そう発案し、自主的な勉強会が企画・実施されました。
期間中、多くの社員に支えてもらった感謝。
そして、「自分たちは成長した」という自信。
この感謝と自信によって社員たちが本当の意味で自走を始めました。
単にツールが使えるようになっただけでなく、自分たちで課題を見つけ、動き出す。
そんな「自発的なイノベーション」が今、BBF様の中で生まれ始めています。
同じ問いを、抱えていませんか。
「ツールを入れたけれど、現場が動かない。」
「研修をしても、メンバーが自分で考えようとしない。」
「変えたいのに、どこから手をつければいいかわからない。」
その問いを、一緒に深めるところから始めませんか。
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